ねんがんの アジャスターをてにれたぞ!
(ロマンシング サ・ガ名言集より)
東京に来て2年間放置していたウッドベースを、ついに調整に出した。
お相手は高崎弦楽器さんです。
弦楽器工房高崎|コントラバスの修理、弓等のパーツ販売、その他ウッドベースのご相談もどうぞ。
納浩一さんのサイトでも紹介されていて、学生時代からずっと行ってみたいと思っていたウッベ屋さんでした。
お伝えしたポイントは、シンプル。
仕事の関係上ほとんど練習する暇がないので、音よりも「弾きやすさ」を優先させたセッティングにしてほしい。
その上で、具体的には
- アジャスターの取り付け
- 弦の交換
をお願いしました。
加えて楽器を見てもらうと、学生時代に試行錯誤していた際に魂柱がかなりセンター寄りになっていたので、このタイミングで一度標準的な位置に戻してもらう、また指板が若干はがれかかっていた(がちょーん)らしいので、それも調整して頂けるとのこと。
めちゃめちゃ話好きな職人さんで、1時間くらい雑談して帰りました。
で、先週退院したというわけです。
▼退院後の図
▼別アングル
音の変化
よく「アジャスターつけたら音変わるんちゃう?」という声を目にしますが(ネット上で)、家で軽く弾いた限りだと「変化ない」という印象です。
といっても、あまりに調整したところが多いし、まだセッティングが馴染んでないだろうしで、何が関係してるかよくわかりません。
もしかしたら1ヵ月くらいしてから何か兆しが見えるかもしれません。
何の参考にもなりませんが、一応録音アップしておきます(生音)↓
録音環境
- マイク:GT-R1内蔵
- Audacityでコンプと音量調整
ぐおーんという音になってほしんですが、なかなかそうなりません。ガーンって感じです。
ピッチカートに力入りすぎてるのかな。
フラットバックというのも関係しているかもしれません。
弦張りたてだからかも?
今は原因を特定することはできませんが、調整の度にこうやって録音していけば傾向がつかめるはずです。
弦交換
3年くらい張りっぱなしだったスピロコア(たぶんレギュラー)から、ダダリオのヘリコア・ハイブリッド(ライト)に変更しました。
▼これです
上記の通り、「弾きやすさ」が最重要課題だったので、テンションが緩いという前評判を参考に。
あとChristian McBrideが使っているというのも大きな理由です。
比較対象の弦の状態がひどいので、よくわかりませんが、「張りたてにしては落ち着いている」という印象です。
弦高も下げた(G線で6mm→5mm)のも大きいとは思いますが、「ウッベと格闘している」感は随分減りました。
ちなみにヘリコアは通常16,000円~18,000円くらいで売られているようですが、自分はヤフオクで新品を11,500で購入しました。
弦代、バカにならないので、安くお求めになりたい方はまめに、チェックしてみるといいかと思います。
指板
ネックが順反っていることを相談したら、指板のはがれを指摘されました。実際よりも弦高が高くなっているようです。
なんと一回はがして再度付け治してもらったようです。
目視で分かるくらいピッタリくっついている状態になりましたが、それでもまだ順反りは順反りでした。
多分完全に治そうとすると大手術が必要になるのでしょうが、今はこれで一回スタジオ入ってみたいと思います。
[…] 2010年6月、ついにアジャスターをとりつけました(録音あり)。 AKPC_IDS += "300,"; Tweet Check […]
お邪魔します。徘徊中のたぬきです。
コントラバスのネック曲がりの問題はネック+指板の総合的な強度が弦のテンションに負け(不足し)て起因します。
ネックのグリップが細く薄い(=握りやすい)ものはこの傾向がどうしてもつきまといます。
(昔のドイツ物の丸太のようなゴッツいネックはプレーヤビリティは別にして強度的には一理ある事になりますね)
指板の黒檀材でネック全体の強度を補完している面が往々にして有るため
薄い指板(指板のドレッシング(調整)で薄く成ったものも)はネックが曲がり易くなる傾向があります
オール単板+黒檀指板を謳う新作の五~六十万クラス以下ではコストの問題から指板の厚みが薄めの場合が殆ど。
当面の対処法としては、
弦テンションの弱い銘柄に変更。(ライトテンション化)
抜本的には、
厚めで上質な黒檀指板に貼り替えるのがデフォルト。(十万以上。楽器屋さんとご相談)
次は指板材とネックの間にネックと同材の薄板(ゲタ)を咬ます。(五万以上。楽器屋さんとご相談。効果の程は・・・?)
上記の二つの方法を併せて実施。(楽器屋さんとご相談)
何れにしても現状よりもネックのグリップが厚く(太く)成るのでこの点はご留意して下さい。
ちなみに、黒檀指板材の質(クオリティ/縞黒~漆黒)や厚みにより値段がかなり変わって来ます。
ウチのベースは二回のドレッシングと、どうやら夏場の高温多湿のによる部分的にネック剥がれと再癒着のためネック曲がりが起きたようで、
弦をライトテンションに変えたりしましたが
いよいよ気になって来て、今夏に思い切って厚めの指板の貼り替えをしました。(予算をバリューする都合で漆黒とは行かず若干縞黒気味ですが。)
当然ながら、ネック曲がりは改善。併せて指板の黒檀材が厚く成ったためか音の立ち上がりが早くなり、クリアーになりました。
以上ご参考までに。
様々な記事にコメントありがとうございます。大変勉強になります。
自分のベースですが、学生時代に購入したとは別の楽器屋さんに見てもらうと、指板が薄めのものらしいです。
購入時点では、知識不足のせいでそこは検討ポイントではありませんでした。しまった。
コメント頂いた内容を参考にした上で考えると、現状で特に致命的な欠陥とは思ってないのもあり費用対効果という意味では優先度は低そうです。
それよりも、駒の高さの最適化や、弦のチョイス、ピックアップの使い方等の方が(次ベース買った時にも役立つという意味でも)自分にとっては今勉強すべき事項かなと思いました。
何にするにせよ、金額の件は頭が痛いですが…
ネック調整で2桁行くというのであれば、将来どこかのタイミングで買おうと思っている次の楽器に投資した方がよさげです。
貴重な体験談、ありがとうございます。
駒のアジャスターですが、アルミ系(アルマイト、ジュラルミン)の物はアジャスターが無い状態と殆ど変化無いようです。
(場合によっては音量アップも)
真鍮(ブラス)物はサウンドと鳴りに若干の変化が見られるかも。
ピチカートの際に低域は太く迫力が出たように感じますが中~高域にかけて若干詰まった感じになる場合も(特にG弦の4~5ポジション辺り)
コレはどうやらブラスの特性のようで無垢のブラス製のエンドピンでも同様な傾向です。
他に、軸がブラスで円盤がアルミ製のハイブリッド物?や。稀に黒檀製(コルスタイン)なども有ります
あと、アジャスターの摺動面(円盤面)が完全に着地/接地した状態だとシッカリ振動が伝わって良さげに思われますが、
意外や意外、若干でも隙間が有る方が鳴りは良いようです。(完全に着地すると詰まり気味な感じに)
以上は一般論と自分の実体験(駒アジャスター。ブラス→アルミ→ジュラルミン)からの話ですが、楽器毎にそれぞれ個性と相性が有りますからそこは差し引いてお考えおき下さい。
アジャスター付き駒に交換を考えている者です。
高崎さんは、新品の弦をネットで買って持ち込んでも
受け入れてくださいますか?
ちょっと心配なもので。。。
コメントありがとうございます!
私もまさにそのケースでしたので大丈夫だと思いますよ。