ちょうど3年前の6月にアジャスターつけて以来全くいじってなかったウッドベースですが、「どう考えてもE弦とA弦の弦高が高すぎる」とずーっと思ってました。
どれくらいかと言うと、あまりにテンションがきついので指で弾いたドコンという音でそもそものベースの出音があんまり分からないくらい、です。いやほんとにドコンって音がする。アンプで音出すときはまだいいんだが、家で生音録音するときはもうドコンドコン言って何弾いてるかわからん状態でした。
当時はビッグバンドのフルバンばっかりやってたので、それくらい力強い音でスイングしてるのが気持ちよかったのもあるけど、今はそういう状況でもない。このままではきついぞ。
で、測ってみる。人生初。
まさか建築学生時代の器具がこんなとこで役に立つとは。東京来て初めて使ったわ。
G弦→D弦→A弦→E弦の順に
4mm 7mm 8.5mm 9.5mm
くらいでした。アジャスターはG弦側が1mm浮き、E弦側はベタの状態。
思った通りの結果でした。G弦だけやたら低くてびっくりです。普通は1mmずつ高くなっていくらしいです。というか何でこんな状態で3年も放置してたんだ。
恐らく、もっと高い人もいっぱいいらっしゃるとは思うのですが、社会人になって弾く機会が激減したしとにかく弾きやすい状態にすることを優先させるため、D~E弦側の駒を削ることを即決。
弦高下げることのデメリットとして音質の変化がよく言われますが、俺の楽器の場合、似たコンディションの他の楽器に比べてもなぜか弦のテンションが高いうえに、フラットバックだからか結構カタい音がするため、音が柔らかくなってもむしろ普通に近づくんではないか、という予感がありました。
あ、ちなみに測る基準はこうみたいです。
弦は下側を基準にするようです。
いざ楽器屋へ
前回と同じく弦楽器工房高崎さんへGO。お願い事項は以下の2点です。
- E弦の弦高にあわせてDGE弦の高さを抑えてほしい
- アジャスターでプラスマイナス1mm調整できるようにしておいてほしい
てっきり入院させるつもりで来たのに30分で工事完了でした。ちょっと拍子抜け。
弾いてみたところ、格段に弾きやすくなっとる!!当たり前やけど!!
音の変化については環境があまりに違うので分かりようないし、家でじっくり検証しようと思って二つ返事で「これでいいです」と答えました。
8,400円。思ってたよりするのね…
ちなみにお店にはクオシモードのベースの方がいらっしゃいました(多分)。その人の前でベース弾いたのはちょっと自慢できることかもしれません。全然聴かれてなかったけど(多分)。
結果
家に帰ってまた測ってみました。
4mm 5mm 7mm 7.5mm
くらいでした。アジャスターはG弦側もE弦側も1mm浮きの状態。
2mmくらい下げたということになります。これだけで弾きやすさが雲泥の差です。今までは何だったのでしょう。というか大学生のころは調整前よりもさらに高い弦高で3年くらいガシガシ弾いていました。ゴリラだったんですかね俺。
2015年1月13日追記
冬なので幾分弦高が下がったかなと思ってまた測ってみました。アジャスターは今はベタベタの状態です。
1.5mm 3mm 4mm 5mm
下がったというか、何かバランス変わったなぁ…。
生音の変化
音質が変わったかどうかというか、ドコンがなくなったので、むしろ聞き取りやすくなりました。ウッベっぽい音に近づいたかと思います。いやウッベですけど。満足です。
アンプ
今月中にスタジオ入るので、またそれ以降に書きます。
RICOHのCX3にある望遠マクロという技を使いたかっただけで撮ってみた写真。
コントラバスの標準的な弦高って、個体差とか個人の好みはあれど、ジャズだと4mm~7mmぐらいなんでしょうか??
ググってもさっぱりですね
楽器屋さんでジャズをやります。とだけ伝えてリクエスト無しでコントラバスの弦高調整をお願いすると、G弦で6mm.に仕上げてくる予感(クラシックなソリスト等もこれくらい?普通に弓使いのクラシックでは7㎜位かと思います)
そこから低い弦に行くに従い1mm.ずつ高くなる感じで仕上げられる?かと思います。
近年はテクニカルで細かなフレーズ、リフ(スペインとか)等をコントラバスであっても要求されるのと
完全に生音勝負?ではなく大なり小なりピックアップ→アンプを使いますから
更に低い弦高の方々も多くいらっしゃいます。
自分の場合は一応G弦で5㎜を目安に駒をアジャストしています。
因みに、両脚のアジャスト量に差があると楽器の鳴り、反応が悪くなる場合があります。基本は同じ出代に揃えます。