相変わらず自分のウッドベースの弦のテンションがキツく、ゴツゴツ弾かなあかんのがなんとかなならんかなぁと思っていました。特に右手。弦をハジくという感覚ではなく、無理やり引っ張ってる感覚に近く、これはもう楽器を弾くというより格闘しているに近い。
で、ふとした時に、こんな当たり前のことに気づきました。
AよりもBの位置で弦をハジいた方が全然弾きやすいですよね。エレキで言うところのリア寄りでピッキングしたらむちゃ弦固いけど、フロント寄りだと柔らか、みたいな。あれと同じ原理です。
物理的なハナシで、弦長の中央が最もたわみやすい=弦を弾くテンションが低いはずなので、そういう環境を作ればいいということになります。
さてそれをどうするかですが、
私の場合、「右肘をクッと曲げて右手の位置を上げるのはとにかくダサい」という強迫観念にも似た感情を抱いており、それは避けたいところです。クリスチャンマクブライドの演奏フォームが私にとってのモデルであり、それに出来るだけ似せようとしているのですが、氏の右腕は非常にリラックスしており結構ネックの端に近い位置におります。あれは崩したくない。
演奏フォームは変えたくないので、ということで、楽器の方に変わってもらうことにしました。
このように、駒の位置を下げて弦長を長くすれば、物理的に右手の位置は弦の中央に近くなります。
ということでレッツトライ。
駒を5mmくらいテールガット寄りにズラしてみました。最初は思い切って1cmズラしたら弦高が低くなりすぎてG線がビビりすぎたので調整して、結局5mmくらいに。
なんということでしょう。
おおー、全然違う楽器みたいだ。
たかが5mmですが、体感できるレベルで弾きやすくなりました。
弦のテンションは下がりましたが、俺のテンションは上がりました。
なんか邪道な気がしないでもないですが、当分はこれでいってみようと思います。