コントラバス/ウッドベースの左肘が下がってしまう人への特効薬

ウッドベースの左肘は上げる事は分かっているのだが、どうしても上がらない。という人がいるかもしれません。自分はそうでした。

いろいろ調べると、左腕の肘が上がる=左手首がネックに垂直に当たる=フィンガリングしやすい、という理屈であるようです。

自分の場合、幸か不幸か人より腕も指も結構長いので、左肘が落ちてても弾けてしまうという事で悩んでいました。弾けるなら別にいいのでは…という気もしますが、左肘が落ちてるととにかくカッコ悪いという理由で、これをどーにか治せんもんかなと悩んでいるうちに15年くらい経った先日、ふと直し方に気付きました。コロナのせいで家で暇だったのが功を奏しました。

左肘が落ちる力学


左肘が落ちているという状態はこうなのですが、冷静に「どこに力を入れているか」を考えてみると


腕力でネックを握るような力の入れ方になっています。
手首と手に力が入っているので、それ以外=左肘からは力が抜けて、結果肘が落ちるという事のようです。

解決方法

注目すべきは肘ではなく、肩でした。


親指ではなく、肩の力でネックを支えます。左手で赤ん坊を抱きかかえるようなイメージです。やった事ないけど。
こうすると、左肘が勝手に上がります。

で、驚いた事にこのフォーム、左指が省エネで押弦できます。ほんとに必要な力が減ります。ネックを裏側で支えていた親指の力が肩に抜けて、その分押弦の力も不要になる感じがします。まさかこんなところでスラムダンクの「左手は添えるだけ」を実感する事になるとは思いませんでした。

見た目の改善のつもりで取り組んでいたら、プレイアビリティにも効果があったという事で驚き。「機能は形態に従う」というのはほんとやなと感心します。

海外のレッスンビデオを結構見ましたが、肩に注目してアドバイスするものは見た事が無かったので、ここで紹介した次第です。

どうでもいいですが、この記事を書いている間、肘という漢字がゲシュタルト崩壊しました。