エレキベースの音の粒を揃えるコツと、左手のフィンガリングを優しくする方法

コロナのせいで休日にやる事があんまり無いので、1年のうち4回くらいしか弾いていなかったエレキベースの練習を毎日やるようになってしまいました。

「俺の演奏フォーム、なんかおかしい気がする」くらいの違和感をずっと持ち続けていたわけですが、自分の演奏をビデオに撮るという気持ち悪い営みをひたすら実践する事で、明確な解決方法が見つかるものです。まじめにバンドやってた10年前とは隔世の感があります。

以下の2点は特に大きいと感じるのでここでメモしておく次第です。
ただ、ほとんどのベーシストがナチュラルにできてる事のような気もするので、この記事が世の役に立つかはあまり自信がありません。

右手: 弦に対して垂直にあて、水平方向に弦を弾く

目的は、人差し指と中指の音を揃える事です。


こういう角度を意識します。ポイントは、弦に当たる2本の指の角度です。

ずーっと音の粒が揃わず、無理やり日本語化するとボ…という音で悩んで来た人生だったのですが、ようやくその原因が分かりました。以下は旧バージョンの私の右手ですが、

人指指と中指それぞれが弦に当たる角度が異なっていました。気付いた後だと「そら揃わんやろ、音」とかなり自明な感じがしますが、15年くらいこれで放置していたものだから、人間まだまだ学ぶ事あるなぁと将来に期待が持てます。

世界のベーシストの平均と比べてどうなのかは知りませんが、自分の場合は2本の指の長さがわりと違いまして、

物理の話で、この距離差をどこかで吸収してあげないといけないわけで、指を丸める事で調整する事にしました。自動的に「指は弦に対して垂直になり」「手の甲もボディに対して(ある程度)垂直に向かう」事になります。

注意なのが、垂直にする事が良い、と言いたいのではなく、私の場合は垂直にしないと指の角度が揃わない、というポイントです。
指の長さは人それぞれでしょうから、こんな事しなくても揃う人は丸めたり垂直にする事を意識する必要は無いような気がします。

さてこれを試した所、あきらかに音の粒が揃いました。正確に言うと、中指のピッキング音量が人差し指の音量に近づきました。
ただデメリットがあって、ずーっとNG例で弾いて来てしまったがために、改善フォームだと著しくプレイアビリティが落ちます。早く指が回らないです。ほんと演奏フォームはできるだけ早く矯正した方がいいですね…という事を身を以て覚えました。

なんで大学時代に気付かなかったんだろう。

左手: 手のひらの腹をネックにくっつける

これの目的は左手のフィンガリングのカロリーを下げる事にあります。

こういう形。

左手についても言いたいのは「この形が良いのである」ではなくて、手の形をできるだけ維持する事が真の目的です。
自撮りビデオを見てると、とにかく左手がピョコピョコ動いていたので冷静に「どう考えても押弦に悪影響あるだろこれ」と思いました。で、フレーズに依存せず手の形をキープする方法として手の腹を意識するという結論に至りました。


この部分を常にネックに当て続けるよう意識すると、勝手に手の形がキープできます。自分の場合は。

やってみたらあら不思議、確かに左指の移動カロリーが減った感がありますし、苦労してたフレーズが楽に弾けるようになりもしました。もちろん一部のフレーズは、ですけど。

さて、手の形について補足します。自分が観測する範囲では左手の形には2種類のスタイルがあって、

「人指し指が起点タイプ」と、

「扇形」タイプ、

があります。名前は私が今つけました。

自分は後者の扇形タイプを選択する事にしました。理由は、ウッドベースでも応用が効きそうだという事と、Jaco Pastoriusが実践しているというミーハー心からです。

ようやくまともにベースが弾けるようになるかもと嬉しい気持ちになる一方、これもデメリットがあって、このフォームに慣れてなさすぎてむちゃくちゃ窮屈です。
演奏フォームはできるだけ早く矯正した方が以下略。

なんで大学時代に気付かなかったんだろう。