楽譜の調合の数から瞬時にキーを判断したい – 俺向け音楽理論その8

大昔に楽譜の調合からキーを判断する方法を書いたのですが、まだ自分に馴染みがありません。そこでもう一歩踏み込んで法則を解説することにします。自分向けに。

サークルオブフィフス
何はともあれ、基本はサークルオブフィフスです。


私はこのあたりが怪しいです。

アプローチ
丸暗記は私にとっては難しい事は証左されているので、「今覚えているもの」を基準に相対的にキーを導く方法をとります。

これらの原則を覚えておくと導きやすいと思われます。

  1. 全音上がる/下がると#/♭が2個つく
  2. 半音上がる/下がると#/♭が7個つく
  3. #と♭は足したら12個
  4. #か♭6個のキーはF#(G♭)メジャー

原則1. 全音上がる/下がると#/♭が2個つく

  • 全音上がる = サークルが2マス右側に進む = #が2個増える = ♭が2個減る
  • 全音下がる = サークルが2マス左側に進む = ♭が2個増える = #が2個減る

原則2. 半音上がる/下がると#/♭が7個つく

  • 半音上がる = サークルが7マス右側に進む = #が7個増える = ♭が7個減る
  • 半音下がる = サークルが7マス左側に進む = ♭が7個増える = #が7個減る

原則3. #と♭は足したら12個

上記のような覚え方をしていると「#が9個になる」みたいな意味不明な状況が簡単に起こってしまいます。
例: キーEbはキーDの半音上なので、#の数は2個+7個=9個か…はぁ?

ここで、サークルオブフィフスの図が示すように、#6個と♭6個は同義です。

例えば、そこから#が3つ増える(=♭が3つ減る)結果である#9個というのは、♭3つと同義です。

#と♭は足したら12個になるという性質を維持します。この事から、#が7つ以上になると♭で表現しなおす事になります。
例: キーEbはキーDの半音上なので、#の数は2個+7個=9個 → ♭の数は3個

原則4. #か♭6個のキーはF#(G♭)メジャー

原則3より、理論上調合が一番複雑なのは#か♭が6つの場合で、これはF#(G♭)メジャーである事は覚えておいて損はないでしょう。
一番簡単なCメジャーから見てちょうど中間音にあたる増4度にあたります。

この事がすぐ頭から出てくると、
例:♭が4つ → F#から全音上だな → A♭メジャーということだな
という導き方ができます。

まぁ上記の例だと
例:♭が4つ → Cから2音下だな → A♭メジャーということだな
という方が早い気もしますが。