Amad (Duke Ellington) Bass Transcription – デュークエリントン”アマド”のベース譜面を作りました

Far East Suite(東方組曲)よりAmadを採譜しました。以前採譜したMatumbaと同様、山野ビッグバンドジャズコンテストで受賞した時に演奏した曲でして、エリントンの中でも特に思い出深い一曲となっております。

久しぶりに聴いてみたら、「なんだこの死ぬほどかっこいい曲は」とびっくりしました。エリントンは歳をとるほど良さが分かる気がします。というかこのアルバム全曲が抜群にかっこいい。大学生当時からこの感覚で居たかった。

ベースはJohn Lamb。途中のトロンボーンソロの入りなど、ベースもドラムも明らかに構成を間違えているところが数箇所あり、これがOKテイクとして生き残ってるあたり古き良きエリントン楽団らしさが出ててキュンキュンします。

ということでベースの耳コピ譜です。

Duke Ellington Amad Bass-1

Duke Ellington Amad Bass-2

Duke Ellington Amad Bass-3

Duke Ellington Amad Bass-4

Duke Ellington Amad Bass-5

調号について。
インド音階を狙った楽曲のため、ピッタリとハマる調号が無い気がします。
いろいろと解釈はできそうですが、特徴であるマイナー2度の音を強調する意味でGミクソリディアンのモードが最も近いと判断し、♭3つとしました(Ebメジャー/Cマイナーキー)。マイナー2度といえばロクリアンもありえますが、4度の音がジャマな響きをするので没に。
一方で3度がマイナー化(Bb)してしまうのですが、ベースラインでよく使われる3度はナチュラル(B)だったりと、臨時記号が頻出します。これはしょうがないと諦めました。

で結局、市販のスコアの調号が♭3つで記載されていたので「これでええやろ」としました。

コードについて。
私の知識でこの曲のコードを判定できる自信が無いので譜面には載せていませんが、市販スコアの粗い画像を見るに、G7(#5♭9)と書かれているような気がします。たぶん。