エジプト旅行記その6、最終回です。

9日目はアスワン(ヌビア村)からカイロに戻り、10日目のお昼にカイロ国際空港から出国します。
Day9 ヌビア村の最終日〜カイロへ
9時に起きてご飯を食べます。2日に渡って楽しみまくったヌビアの最後の朝食です。

メニューは昨日とだいたい同じです。
観光要素が皆無の砂漠の丘を登る 10:00am
さて今日は夕方に空港に向かう事だけは決まっていますが、それまでは特に予定がありません。ホテルでチェックアウトして部屋から追い出されてから半日以上、外で時間を潰す必要があります。という事でヌビア村の中でも「明らかに観光地でない地域」を散歩する事にしました。


どこに行こうかと夫婦でGoogle Mapを眺めていると、どうやら徒歩圏内に小学校があるらしいと分かり、そこに行ってみる事にしました。日本で教育系の仕事に従事している妻は学校と聞いて高鳴る胸を抑えきれません。

مدرسة الشهيد مصطفى عثمان الابتدائية という小学校に来てみました。もちろん全く読めませんが翻訳ツールによると「殉教者ムスタファ・オスマン小学校」というらしいです。学校の名前がなんだか格式高い感じがします。
今日は休日のようで、子どもの1人もいませんでした。
というかこの小学校だけでなく、本当に人がいるのか疑わしいレベルで周辺は静かです。

謎の建物がありました。建物というか壁です。壁の中には何もありませんでした。壁という壁にペイントするのは日本には無い発想で、見ていて飽きません。
時間だけはやたらあるので、かなり適当な「とりあえずあっち行ってみようか」というノリで歩みを進めてみます。

なんかすごい立地の民家がありました。こんな不便な位置にぽつんと家が建っている様子はドラクエでしか見たことありません。

その先の丘には鉄塔以外に何もありませんでした。こういう風景を歩いていると本当にゾクゾクします。

その先にはヌビア村を一望できる場所がありました。ここまで来るとどうやって村に帰ったらいいのかよく分からなくなってきていますが、道なんて有って無いようなものなので、民家の裏庭の間を失礼しながら帰りました。
結論、何も得たものは無いのですが、楽しい散歩でした。
ただホテルでぐだぐだする 11:00am
むちゃくちゃ暑いので1時間でも外を散歩していると体力がごっそり持っていかれます。のでホテルに戻って涼む事にしました。と言ってもチェックアウトは済んでいて部屋から追い出されている身なので、テラスのパラソルの下に居座る事にします。

やる事が無いので、2人で「行った事がある国に色をつける事ができるウェブサービス」で遊びました。妻と私の2人の経験を総合するとそれなりに様々な国に行った事になるのですが、妻は「まだまだ足りない。全て塗り尽くしたい」と憤慨していました。
ヌビア村を散歩する 1:30pm
よく考えると日本でもできる事をわざわざエジプトの村でやってしまっているので、ホテルでお昼を食べ、ヌビア村を散策する事にします。

ウルトラ暇そうなおじいさんのジュース屋さんに来ました。さとうきびジュースを頼みました。

ジュース製造マシーンにさとうきびを突っ込む動作に妙な迫力があって笑えました。これが熟練の技術というやつでしょうか。
抜群の景色のレストランで、早めの夕食を食べる 4:00pm
やる事が無いので、昨日に晩ごはんを食べたのと同じレストランのNubian Paleceにご飯を食べに来ました。

昨晩は気付きませんでしたが、昼に来ると眺めが抜群です。砂漠の丘はもちろん、眼下にナイル川もばっちり拝めます。

妻は童心に帰っていました。
最後のヌビア村アクティビティ、野外のシーシャカフェへ 5:30pm
ホテルのすぐ側にカフェがあることを3日目にして初めて知り、これをヌビア村の最後のアクティビティにしようと行ってみる事にしました。

カフェの前にはワニがいました。私は生まれ変わったらワニになりたいと思っているのでまさかのエジプトの地での出会いに嬉しくなりました。日本にいるワニと性格やライフスタイルは異なるのでしょうか。気になります。
カフェではシーシャを出しているというので注文しました。

よく考えると私にとって人生初シーシャでした。普段から煙草を吸っているからか既視感があるというか、あまりヒーリング効果は感じられませんでした。
このカフェの特徴として、なぜか水浴び場を内包している点が挙げられます。

村の子どもたちがきゃっきゃと楽しんでいるのを眺める時間はそれはそれで良いものでした。しかしこの写真からは、子どもたちよりも妻(30代)が一番はしゃいでいるように見えます。
タクシーでアスワン国際空港へ 7:00pm
とうとうヌビア村にお別れする時がやってきました。ホテルにお願いしていたタクシーに乗り込み、30分ほどで到着します。


ヌビア村を3日間楽しみまくりました。海外の村に滞在する事でしか得られないチルさというのは確実に存在しますね。特にヌビア村は、川、風、砂漠、子どもたち、などと様々な属性のチル要素が散りばめられていて素晴らしかったです。残りの人生でもいろんな村に行きたい。
という事で、1時間20分のフライトでカイロに向かいます。
カイロ国際空港でUber詐欺にあう 11:00pm
カイロ国際空港に着きました。やはりここでもエジプトの主要産業はタクシーなのではと思うくらい永遠にドライバーに声をかけられます。それらをガン無視して我らはUberでチャーターしますが、詐欺にあいました。
ドライバーのおっちゃんが途中でおもむろにメーターを止めて「着いたら現金で払ってもらう」と言い出しました。ぼったくりの典型的なパターンです。我ら夫婦は「これはあかん」とメーターを交渉するも、向こうも譲らず。
妻が頑張って口論するも会話が成り立たないので途中下車する事になりました。土地勘の全く無いカイロにぽつんと残される我らですが、なんてことはない、さっさとUberで次のタクシーを呼んで市街地に向かいます。妻は「やっぱドライバーの評価は見るべきだわ」と言っていました。私もそう思います。

カイロの新市街。夜12時過ぎなのにやたら盛り上がっています。何が皆をそうさせるんでしょうか。
ホテルに着きました。深夜の来客にもフロントのおじさんは快く対応してくれました。

1晩寝たらすぐ立ち去るにはもったいない豪華で大きな部屋。しかし妻からは「うーん、湿気が気になる」と視座の高い一言。

深夜1時、ホテル近所のサンドイッチ屋で夜食を頂きました。さすが首都、こんな時間でもお店が開いています。
Day10 エジプト最終日
ついにエジプト最終日です。午前中にカイロを発ち日本へ帰ります。

月曜の朝9時ですがカイロ新市街ではほとんど店が開いてませんでした。どうやらシャンム・ナシームという春の到来をお祝いする祝日のようで、お店や交通機関が軒並み休むらしいです。どうりで昨晩あんだけ盛り上がっていたわけだ。
コシャリショップへ 9:00am
エジプトのソウルフード、コシャリを食べに行きます。祝日ですが普通に営業していました。

私にとってはただのミートソースのパスタと同じ味なんですが、私と比較にならないほど色への探究心と味覚の感度が秀でる妻は「おいしかったね!!」と超満足げでした。
そういえばカイロ以外でコシャリって食べなかった気がします。

カイロにある唯一の(知らんけど)スイーツショップでお土産を買いました。

路上のカフェでかなり適当な感じでコーヒーをしばきます。
さてホテルに帰り、空港に発ちます。

今まで紹介しそびれましたが、エジプトのエレベーターは壁がむき出しです。相当あぶないです。
カイロ国際空港へ 11:00am
半日前にいたばかりのカイロ国際空港へとんぼ返り。
空港内のレストランで小腹を満たします。

私の名に酷似した食べ物がありました。「野菜をくり抜いた中にハーブ入りのごはんと詰めて炊いた料理」とのことです。よく分かりません。

もちろんですが瞬時の隙を逃さず妻はPCで仕事をします。
ドバイ国際空港へ
ドバイ乗り換えで帰ります。

見たことない区画整理。現地に行ってどんな雰囲気なのか見てみたい。

ドバイ空港は広さ、綺麗さ、装飾のなんかすごい感じ、どこを切り取っても「金かかってるなー」という感じ。「国力」という概念を可視化して目の間に突きつけられているような感覚になりました。
さて、乗り継ぎ時間が3時間あり、はっきり言って暇です。

「ドバイのマクドナルドを食べてみたい」と妻に相談を持ちかけ、まぁまぁめんどくさそうに許可を頂きました。さて気になる味ですが、やはり日本で食べるものと全く一緒でした。隣で妻は「満足したかね」という顔をしていました。確か2,000円くらいした気がします。
というようにしょうもない事で時間をつぶして空港を過ごし、成田に帰ってきたのでした。
終わりに

妻との2人旅はたぶん10回目くらいになりますが、その中でも今回のエジプト旅は思い出に深く残る旅でした。同じこと毎回言ってる気がするけど。
特にカイロのピラミッドとアスワンのファルーカは最高で、自信をもっておすすめします。
残りの人生を使って海外を楽しみ尽くす所存です。