エジプト旅行記の第2弾です。Day4はカイロの最終日です。

Day04 カイロ3日目 博物館めぐり
カイロ最終日です。日本での生活ではあり得ない朝7時に起きて朝食を食べます。

相変わらずぐう寒です。ダウンを着ています。アフリカの全土が年中激暑と思ってはいけません。

朝食は昨日とほとんど同じでした。
ということで、今日は博物館めぐりに勤しみます。
エジプト考古学博物館へ 10:00am
カイロの観光地として外せないエジプト考古学博物館に行きます。

妻が呼び寄せたUberで行きます。

道中のカイロの町並みに見るべきものは少ないような気がします。どこを切り取ってもだいたい同じ風景です。
エジプト考古学博物館へ着きました。

ものすごい長蛇の列でした。常設の博物館にここまで人が並んでいるのを見るのは初めてな気がします。さすが古代からの長い歴史を誇るエジプト。なんですが、この人口密度の中で煙草を吸う人がそこそこいて民度の低さを感じました。妻はキレてました。
妻が先に予約を済ませてくれていたのでスイスイと30分を待たずに入館。

内部にもめちゃめちゃ人がいました。あれだけの行列がひとつの建物に入るので当たり前ですが。
しかし人でごったがえすのは入口くらいで、奥へ行くほど適度な人口密度になります。その理由はただ一つ、建物がべらぼうに大きいからです。従って数え切れないほどの展示物があります。その一端をお見せします。

金のマスクです。同種のものがいくつも展示されています。それよりもたまたま写真に入った笑顔が爆発的に素敵な女性(全くの他人)の方が印象的です。

棺です。同種のものがいくつも展示されています。想像よりもめちゃくちゃでかいです。

その昔、boketeというサービスでの投稿で「目覚めた瞬間、感覚で遅刻を確信」という殿堂入りボケがあってそれが好きでした。ついに実物を拝む事ができて感無量です。

博物館はあまりに広すぎて、恐らく相当な価値を持つ遺産がそこらへんでごろごろ放置されています。

そしてお待ちかねのツタンカーメン。専用の部屋が用意されるという分かりやすい別格扱いで、写真撮影NGでした。
なお私はツタンカーメンとは何なのか良く分かって無かったのですが、そもそも紀元前1300年頃(!)に即位した古代エジプトの王様の名前なのだそうです。8歳か9歳で即位して18歳くらいで亡くなったという在位期間の短さ、長い間記録から抹消されていたという経緯、そして近代になってお墓と遺留品がほぼ無傷で発見された事から一気に世界的に有名になって今に至る、とのことです。
展示されたツタンカーメンの黄金のマスクは確かに保存状態が極めて良く、本当に金ピカでありました。部屋を出る頃の妻はすっかり歴史の長さを感じ取ったようで「す、すごかったね!」と鼻息が荒くなっていました。
見るもの見たしという事で退散。この膨大な展示物たちはおいおい、先日訪れた大エジプト博物館に移動するとのことです。
エジプト国立文明博物館へ 1:30pm
次も博物館を攻めます。カイロの外れの方にあるエジプト国立文明博物館へ向かいます。

もちろんUberは妻がチャーターしました。

その前に、周辺にあった、のどかなドローカルなレストランでランチを食べました。店が暗くて店主が「停電だ」と言ってた気がするのですが、電気無くてもご飯は出てきました。

博物館の入口です。広い。広すぎる。このごく一角を私に分け与えて自宅スタジオにしてほしい。

さっき行った考古学博物館とは異なりこちらは近代的な作り。展示物も古代というよりは近い時代のものがメイン。どうしてもやはり考古学博物館の方に強い趣を感じてしまいますね。

何だその表情はw
さてこちらの国立文明博物館の目玉は大量のミイラです。ミイラ専用の展示がありますが写真撮影NGでした。
数千年前には生身の人間だったものがカラッカラのミイラになったものを順に数十体も拝むコースが設計されています。これは他ではなかなか味わえない霊的な迫力があります。しかし苦手な人には苦手かもしれません。

この博物館は砂漠地帯としては異様な存在感を誇る大きな湖に併設されています。テラスはとても穏やかな雰囲気です。妻も穏やかなポーズでそれに応えます。

団体客が妻に写真の依頼をしました。それをなぜか赤の他人が撮っていたので私がそれを撮る、という頭が狂いそうな事をしました。もしかしたら私を背後から撮る誰かがいたかもしれません。
そしてまたピラミッドへ行く 4:00pm
さてやる事が無くなりました。妻と激論を交わした結果、またピラミッドを見たいという気持ちが一致している事を発見しました。いやそれくらいすごいんですよピラミッド。のでピラミッドに行きます。


また来ましたピラミッド。やっぱすごい。飽きない。午後のピラミッドも良い。というか午後の方が良い。人が少ないから。
ガイドさんと来るとその場所の基本的な情報を知る事ができてそれはそれで良いのですが、勝手に来た事で得られる自由も良いです。
こういう観光地を2日連続で来るのは長い旅行人生でも初めてかもしれません。しかしピラミッドにはその価値があると思います本気で。

ライトアップ装置がありました。この装置を見るに、凝った演出はできなさそうな事が伺えます。

見てくださいこのスケール感。人間があまりにしょぼく見えます。

ほとんど壁と言って差し支えありません。

もちろんカフラー王のピラミッドも堪能したかったのですが、4時半に撤収させられました。警備の方にむちゃくちゃ遠くから「出ていけ〜」と言われました。

また見たスフィンクスはやっぱりなんかしょぼかったです。すみません。
2日連続でひとしきり感動した我らは腹ごしらえをしました。

ピラミッドの観光地区をスフィンクス側から出たあたりにある、世界で最もピラミッドに近いサンドウィッチ屋です。たぶんですけど。

ランチにもディナーにも中途半端な時間ということで、客は我らだけでした。

店先でお子さんが恐らく現地に伝わるであろう伝承歌をアカペラで歌っていましたが、これがびっくりするくらい上手で感動しました。周りの大人が全く興味を示していない事とのギャップが気になりますが、現地の方はこれくらい歌えて当然なのか、あるいはこの子があまりに毎日同じ歌を歌うので飽きているのかのどっちかだと思います。
またルーフトップバーへ行く 5:30pm
そして妻の熱望により、昨日と同じくまたルーフトップバーに行く事にしました。同じ店だとさすがに芸が無いので今日は同じ区画にある”Egypt Pyramids Cafe”へ。店名にあまりにヒネリが無さすぎます。

当たり前ですがピラミッドを一望できるロケーションに妻もご満悦です。しかしお店の雰囲気は昨日行った店の方が綺麗で良かったです。

素晴らしい光景なのですが、昨日とやってる事は全く同じです。

昨日と同じく日没しました。今日も綺麗でした。
2時間も店にいたんですがその間に何をしていたかは覚えていません。多分日本でも話せるような事を2人でべらべら喋っていたんだと思います。
ホテルへ歩いて帰る 7:30pm
ホテルが徒歩圏内なので歩いて帰る事にしました。そこまでは昨日と同じですが、途中で立ち寄る店を変化させる事にしました。

ホテルの向かいにやたら異彩を放つレストランがあり、初日から気になっていました。カイロ最後のご飯をこれにしようとレッツゴー。外見からは何屋なのかは全く分かりません。

惣菜クレープのようなものを食べました。店員さんが気さくに話しかけてきて、今日がカイロの最後の夜だみたいな話からなぜか写真を撮られる流れになりました。
ホテルで早く寝る 8:00pm
早朝の飛行機に乗るために明日はなんと朝4時に起きる必要があります。早朝のチェックアウトをスタッフさんにお伝えすると、空港までの車を手配してあげるわ、と感動の対応。

エジプトの方は基本的に人たらしな気がします。
という事で早々に就寝しました。ありがとうカイロ。