2024年のゴールデンウィークに行ったエジプト旅行記の第4弾です。

Day6 王家の谷ツアー
ルクソール2日目。昨日訪れたカルナック神殿とルクソール神殿に続き、今日は王家の谷ツアーにいそしみます。
朝ご飯を食べる 7:00am
日本での生活ではあり得ない7時という時間に起床して朝ご飯を食べます。恐らくほとんど雨が降らないからだと思いますが、このホテルでは野外の中庭で朝食をとる事が当たり前のようで、優雅ぶりが突き抜けています。

王家の谷ツアーへGO 8:00am
ツアーのガイドさんとドライバーさんがホテルに車で来てくれます。それに乗り込みレッツゴー。

道中で気球の集団を目撃する事ができました。出不精の私が唯一と言っていいほど経験を熱望するアクティビティです。その事を何度言っても妻は「事故で死ぬリスクがあるから嫌だ」と言って許してくれませんが、普段から「長生きしたくない」と言うような人なので、この先数十年かけて説得し続ければどこかのタイミングで許可が降りるはずです。
ハトシェプスト女王葬祭殿 8:30am

車に乗ること30分、このツアー第1の見どころハトシェプスト女王葬祭殿に着きました。この地名を知ったのはブログを書いている今になってであって、当時は「なんかすごい神殿に来た」くらいの理解でした。

神殿の中は趣向を凝らした装飾が目白押しで、圧倒されます。が、ここで書くのも後ろめたいのですがガイドさんの英語がなかなか厳しいレベルで、仰る事を把握するのがなかなか理解がしづらい。熱心に解説してくれるのですが夫婦ともに「へー」「ほー」「ふーん」と生返事でやり過ごすもんだから、ガイドさんも手応えが無かったように思われます。
我らにしては珍しくガイドさんにツーショットを撮ってもらいました。「壮大な岩壁と青い空を一緒に撮って欲しい」というオーダーに

見事に応えてくれませんでした。
そしてとても斜めです。でも笑えたので良しとします。

普段から妻の写真センスにはあまり期待していないのですが、比較すると随分と良いと思えてきます。
ハトシェプスト女王葬祭殿には40分くらい滞在しました。太陽が次第に昇ってきて気温がじわじわと上がってきます。
ついに王家の谷へ 9:30am
車に乗って次の見どころに移動します。本命、王家の谷です。分かりやすくお墓がでーんと有るのではなく、王「家」とあるようにその実態は複数のお墓から成る一帯を指します。

お墓にもランクがあるようで、無料で入れるお墓と有料のものがあります。
その中でもひときわ目を引くTomb of Sety I (セティ1世のお墓)は1,800EGP(エジプトポンド)、つまり6,000円します。「ろ、6,000円!?」と夫婦でビビり散らかしましたが、人生で2度と来ないだろうと考えると「まぁええか」と支払う事をぬるっと意思決定しました。Tomb of Tutankhamun (ツタンカーメンのお墓)も気になるところですが、カイロでツタンカーメンの黄金マスクをすでに見てるしなぁ、とこちらは辞退。
なお料金表の右列は現地の方向けの値段で、だいたい10分の1〜5分の1と、観光客向けにしっかり傾斜がついています。日本でも京都のお寺などは同じ方針をとって良いと思うんですが、どうですかね。

チケットを買うとこのような広大な土地に出ます。ここから歩いて思い思いのお墓に潜入するんですが、この王家の谷、お墓が60個くらいあるらしくてとても歩いて回れる規模ではありません。
ので、ガイドさんに導かれるままに、まず無料開放されている中でメジャーらしいラムセス4世のお墓を拝見します。


この規模の洞穴を掘るのはもちろん、壁という壁に装飾を施す事の手間を想像すると気が狂いそうになります。かなり月並みな感想ですが、いざこの目で実物を見ると、その歴史的価値というよりも、暴力的なスケールに対する恐れの方が先に脳裏に浮かぶものです。
その後も2箇所のお墓に連れてってくれました。が、どのお墓もビジュアルが似すぎていて今振り返ってもどれがどのお墓の写真かが分かりません。


恐らくひとつはラムセス3世、もうひとつはラムセス9世のお墓…だと思いますが、他の王のお墓もあるのにそこまでラムセスだけで攻めるか?という疑念も残るので、確証はありません。
さて写真は涼しそうに見えるかもしれませんが、太陽は灼熱だし、お墓の中は湿気と汗の匂いがすごいので、ほぼ真夏の体育館にいるのと同等です。気分悪くなる人はそれなりにいると思います。
あまりに暑いため屋根付きのカフェで休憩をとります。

いくらかは忘れましたが尋常じゃない値段がした缶ジュースです。

さて、最後は目玉のセティ1世のお墓です。6,000円の価値を体感しに参ります。

妻の気合いも十分です。

すっっっっご。なにこれ。スケール、装飾の豪華さ、どちらをとっても確かに「他のお墓とはワケが違うわ」と思うに十分です。

何やら病的な何かを感じます。

この縄のディテール凄すぎないですか。本物の縄のようです。

どこをどう切り取っても映えまくるので世界のインスタグラマー達がこの場所を見逃すわけがありません。私達が出会ったのはなぜかドレスを着たアジア系の方でした。中国か台湾の方だと思われます。
この方、時間制限があったのかどうか知りませんが、写真をバシャバシャ撮りまくりながら1人でお墓の中をダッシュで駆け巡っていたのが面白かったです。


道中もすごいのですが、最奥にも豪華で大きな部屋があります。このお墓を作るのにどんだけの時間を要したのか全く想像がつきません。恐ろしいことにさらに奥に部屋があるみたいで、まだ発掘が続いているようでした。
ということで、1時間半以上かけて王家の谷を満喫しました。特に最後のセティ1世のお墓は体験として図抜けていました。6,000円払ってもいいと思います。
さてその次の見どころに車で行きますが、途中で休憩…と物売りが同居するイベントがあります。

もちろん押し売りをされるのですが、がんばって拒否します。
ディール・エル=メディア 11:30am
第3の見どころです。

こちらは地中のお墓ではなく、建物の跡地がメインとなっています。

こちらにも数か所、王家の谷と同様に地中に残された遺跡を訪れます。ですがいずれも小規模なもので、それぞれ1部屋か2部屋といったサイズ感。直前にセティ1世のお墓を見た我ら夫婦は何をどう頑張っても「うわーすごい」とは思えないのでした。
滞在したのは15分くらいで、次の見どころに向かいます。
王妃の谷 12:00pm
また車に乗って移動します。第4の見どころ、王妃の谷です。

死ぬほど暑い上に正直に言ってしまうとほぼ王家の谷の劣化版なので観光客はほぼおらず、ガイドさんに「あ、いや、もう結構なんですけど」と言いかけて言葉を飲み込んだ回数は1度や2度ではありませんでした。

壁画はいずれも素晴らしいものですが、流石に朝から3時間以上見続けているとすっかり慣れてしまいました。
ランチ 12:30pm
お昼になりました。素晴らしい見晴らしのレストランでランチです。

ツアー業者が提携しているレストランのようで、店内はツアー客でごったがえし。の中、ベストと言っていい席に座る事ができてラッキーでした。気持ち良い。
なおこういう現地ツアー中の食事としては始めての経験なのですが、自腹でした。
メムノンの巨像 1:00pm
第5の見どころ、メムノンの巨像です。というか王家の谷に行く途中に車中から見えてましたし、なんならレストランの真ん前です。

しかしいざ目の当たりにすると、やっぱりすごいです。スケール感がバグっている。

ツーショットを撮ってもらいました。ガイドさんの写真のウデが少し上がっている気がします。
アモン神殿 1:30pm
車に乗って最後の見どころ、アモン神殿へ行きます。

エジプトの神殿はどれも入口にロマンがありますね。

昨日ルクソール神殿とカルナック神殿を見てしまっているので、感動度はどうしても下がってしまいます。古代エジプトの神々よ、申し訳ない。

ここでもツーショットを撮ってもらいました。妻のポージングに勝てません。
王家の墓ツアー総括
ということで朝8時からたっぷり6時間におよぶツアーでした。結論を言うと、あなたがエジプトの遺跡マニアで無い限りはハトシェプストと王家の谷だけで十分満足できると思います。
ホテルまで車で戻ってきて、ガイドさんとドライバーさんにチップを渡してお別れしました。いやー疲れた。

壮絶な午前を過ごしたにも関わらずホテルで仕事をする妻です。鬼かと思いました。
夕ご飯を食べに行く 6:30pm
5時までうたた寝をし、やる事も無いので晩ごはんを食べにホテルを出ました。
ルクソール、ナイル川の東岸に比べると西岸側は落ち着いていて目立った(=妻のリストに載るような)レストランも無いので、そのあたりにある普通のカフェでご飯を頂く事にしました。

食事後も特にやる事が無いので、ルクソールの街並みをゆっくり堪能します。


ホテルの優雅な中庭でチルタイム 8:00pm
ホテルに帰ってきました。

相変わらず中庭が素敵すぎるので、ルクソール最後の夜はここでゆったりする事にしました。

ゆったりすると言っても2人ともPCを開き、妻は恐らく仕事をし、私はオモコロチャンネルを見ていました。やっている事は日本にいる時と同じです。ですがそれがいいのです。
ちなみにこの時仕事で使いまくっていたワイヤレスイヤホンの片耳が断線している事が発覚し、だいぶ落ち込みました。
昨晩やってた中庭での爆音ダンスパーティはまた開催されるのかなと、自分たちは踊らないくせに楽しみにしていましたのですが、どうやら今日は無いようでした。
という事でルクソール最終日でした。
Day7 アスワン編へ続く!!
続きます。