ヌビア村とファルーカとナイル川クルーズを堪能しつくす3日間〜エジプト旅行記2024その5

3ヵ月以内

2024年のゴールデンウィークに訪問したエジプト旅行記、第5弾です。

エジプト旅行2024の旅程
エジプト旅行の旅程

今日はルクソールからアスワンへ電車で向かいます。

Day7 ルクソールからアスワンへ

今日は2日間滞在したルクソールからアスワンへ鉄道で移動します。

朝食 7:30am

ルクソール最後の朝食

メニューはだいたい昨日と同じでした。

ルクソール駅へ 9:30am

ホテルにチャーターをお願いしていたタクシーで駅に向かいます。

すぴー

旅スキルに長けた妻は、寸分の暇も体力回復の時間に充てます。

ルクソール駅に着きました。当然のようにチケットは妻が事前に予約してくれています。
さてこの駅、東京の駅とは違ってエレベーターもエスカレーターもありません。長ーい階段を前に「これを持って登るんか…」と10kgを超えるスーツケースに恨めしい視線を送っていると、とても大柄な職員さんに声をかけられました。「持っていくよ」と。

信じられない怪力

およそ日本人には想像つかない運び方でスーツケースを運ぶ職員さんです。人種の違いをまざまざと見せつけられた気分になります。

で、お決まりの「チップくれ」タイムが来ました。これも人種…というか分化の違いですね。

ホーム

ホームでは多くの人が往来していて少し賑やかです。

ホーム

どの国でもヒジャブは美しいです。

さて我らが乗る電車ですが、当然のように予定時刻になっても影も形も見えません。まぁどうせそうなるだろうと思っていたので気長に到着を待つことにします。

現地人とのふれあい

その間に妻はお得意の仕事タイム…かと思いきや、現地の少年少女と触れ合いを楽しんでいました。

ようやく電車が来ました。40分遅れでした。

電車の様子

電車の中は思ったより綺麗です。アスワンまで3時間の鉄道の旅が始まります。

反射的にPCを取り出す妻

私が気付くより先に妻はPCを瞬時に取り出し仕事に夢中になっていました。さすがの安定感です。期待を裏切りません。

#意識低い楽団

私は私で暇なのでライフワークである #意識低い楽団 のイラストを描いてました。

こういうやつです。Tシャツ買ってください。

世界の車窓から

途中の景色です。写真の位置情報によるとAl Hagz Qeblim, Edfoという地名のようです。

アスワン駅へ到着 3:00pm

アスワン駅に着きました。
まずお腹が減っていたので駅前のサンドイッチ屋で軽く食事をしました。

アスワン駅前の広場。ちなみに暑い

さて当然のように「タクシーに乗らないか」と四方八方から声をかけられます。ルクソールでも思いましたが、ここの国での主要産業がタクシードライバーのような気がしてきます。

もちろん妻はホテルからタクシーをチャーターしていました。が、そのタクシーが見当たらない。妻がホテルの人と電話で真剣に話し合ったところによると、ドライバーの到着が遅れているとの事。むむむと憤慨しそうになる私ですが、よく考えたら電車が40分遅れたので悪いのはこちらの方でした。

なお、英語がまぁまぁできない私は「こういう時、俺って自力で解決不可能やなぁ」と感心するのでした。妻には足を向けて眠れません。

アスワンの地図

アスワンもルクソールと同じく、ナイル川が土地を東西に分割している地形となっています。東側が栄えていて西側に自然が残る、という特徴も同じです。
我々は、というか妻は西側にホテルを予約していました。それは我々の、というか妻の目的地がアスワンではなく西側のヌビア村だからです。

遅れて到着したタクシーに乗り込み、アスワンの街並みと、ルクソールよりもさらに拓けたナイル川を眺めながらヌビア村に向かうのでした。

ファンシーなホテルへ着く 4:00pm

ファンシーな外観

異様にファンシーなホテルに着きました。世界各国いろんなホテルに泊まってきましたが、ことファンシー度においては間違いなく人生ナンバーワンです。

アフリカ的な内観

あーこの色使い。アフリカのホテルって感じがします。ほんと最高。

テラスの様子

テラスからは当たり前のようにナイル川を拝む事ができます。最高。
妻がこういうホテルを見つけてくる度に、私の低いセンスで無理してホテルを提案する必要は一生無いのでは無いかという気がしてきます。

ヌビア村散策 5:00pm

ホテルで身支度をした後、ヌビア村を散策します。ヌビア村の特徴は、村全体でインスタ映えしにかかっているところにあります。

高いインスタ適応度

ぐうかわ。
村に「かわいい」という感情を抱いたのは生まれて始めてです。この後の一生でもそうそう無い気がします。

かわいい
ラクダがいます

ちなみに道中にはラクダの糞があちこちに落ちています。

村と言ってもほんの10分歩いたら一周できるくらいのサイズ感。あるのはほとんど土産物屋なので、すぐにやる事は無くなってしまいました。

無へ

という事で、Google Mapで無の領域に向かってみる事にしました。

Nubian Village, Aswan, Egypt
グッと来る

素晴らしい景色。旅をしている感じでゾクゾクします。

Nubian Village, Aswan, Egypt
水浴び場

その先にはナイル川の水浴び場がありました。現地の人がたむろしています。

Nubian Village, Aswan, Egypt
砂漠

西側には砂漠の丘があります。何があるのか分かりませんが、このような景色を見ると「とりあえず行ってみよう」という気になります。

Nubian Village, Aswan, Egypt
砂漠

私にとっての始めての砂漠でめちゃくちゃテンションあがりました。妻はサハラ砂漠やペルーの砂漠を経験した事があるらしいので、きゃあきゃあ騒ぐ私を「かわいいもんだな」と思って見ていたに違いありません。

Nubian Village, Aswan, Egypt
わたし

丘を登ってみました。ここまで「何も無い」としか言いようが無い場所ってあるんですね。日本では味わえない暴力的な旅情感に浸りながら、こういう場所では無限に時間が過ごせてしまいます。

Nubian Village, Aswan, Egypt
ヌビア村

丘からみたヌビア村です。

Nubian Village, Aswan, Egypt
ヌビアレンジャー!

歩いていたら村の子ども達に声をかけられました。エジプトの人は人懐っこいです。

Nubian Village, Aswan, Egypt
夜もファンシー

日が落ちたのでヌビア村に戻ってきました。夜もぐうかわです。

Nubian Village, Aswan, Egypt
ぐうかわショップ

明らかに観光客に狙いをすましたショップがあり、

ぐうかわ

まんまとぐうかわ人形を買いました。

3時間くらいうろうろと歩きましたが素晴らしい散策でした。ヌビア村も最高でしたが、無の領域も相当良かったです。ガイドブックに乗ってないような景色を自分の目で見る体験は本当に格別です。

ホテルに戻る 8:00pm

戻ったらホテル全体が夜の装いになっていました。

野外で食べます

遠い異国の夜空の下で晩ごはん。旅してるなぁという感じがします。

Day8 ヌビア村2日目、ファルーカに乗る

今日は特に大きな移動は無いので、8時半くらいにゆったり起きます。

寝起きの私にワニが襲いかかる

しょうもない写真を撮るくらいにはゆったりした朝を過ごしています。

猫です

媚びを売る気がの全く無い表情の猫と朝ご飯を食べました。

近所の雑貨屋でホテルに常備する水を買おうとすると昨日と同じ店で同じ水なのに2倍の値段を提示されて笑いました。ヌビア村に限らずエジプトの小店舗では値札が無く、店員さんが気分で値段をつけます。昨日は半額だったよと交渉したらあっさり値下がりしました。

ナイル川クルーズ 10:30am

さて今日は、昨日のうちに妻がホテルに申し込んでいたナイル川クルーズを体験します。

我らが乗る船はこちら。ちなみにホテルに直付けです。

船が出ました

貸し切りでした。風が最高。妻は気持ちよさそうです。

鉄コン筋クリートTシャツ

私も気持ち良さそうです。

物売りの少年

川上には人が1人乗れるくらいの小さなイカダに乗って少年たちが行き来しています。漁でもしているのかなと思ってたら、我らを見るなりスイーッとやってきてめちゃめちゃ物を売ってきます。ああそういうやつか。

このナイル川クルーズ、航路はこうなっています。

ナイル川クルーズの航路

ナイル川の中洲に浮かぶ島々をぐるっとまわりながら、都市部の東岸、大小さまざまな島の様子、昨日散策した西側のエリアを眺めながら過ごします。

道中、ファルーカに出会いました。

かっこ良すぎ

ファルーカとはエジプトの伝統的な帆掛け船で、エンジンを使わずに水流と風の力だけで進みます。なんというか、自然の力をうまく捉えるために最適化された出で立ちに感動的なかっこよさを覚えました。機能美とはこういう事を言うのでしょう。
ちなみに我らも今日の夕方にこのファルーカに乗ります。

丘の上に神殿がありました。アーガー・ハーンの霊廟というところらしいです。象徴的すぎて、写真を撮る手を抑えきれませんでした。

Kato Waidi Nubian House, Nubian Village, Aswan, Egypt
これはビーチではないか

ビーチのような場所を発見しました。世界のリゾートハンターとしての自負を強く持つ我らは「後で行ってみるべきスポット」と合意形成しました。

Kato Waidi Nubian House, Nubian Village, Aswan, Egypt
我らのホテル

ホテルに戻ってきました。川から引いてみるとよりぐうかわに見えます。

ということでナイル川クルーズでした。戻ってきたのはちょうどお昼12時ころ。1時間半くらい水上ツアーを満喫しました。

なお我らが選んだ航路は北側でしたが、南側のイシス神殿などを周遊するルートもあるようです。そのあたりは予約時にリクエストを伝えれば柔軟に対応してくれる気がします。

お昼の散策 12:30pm

お昼ごはんを求めてヌビア村を散策します。

Nubian Village, Aswan, Egypt
たぶんマンゴージュース

相変わらず暑いので自然にジュース屋に足が向かいます。妻は「私はマンゴーアレルギーである」と良く言っているのですが、タイではマンゴースティッキーライスをうまいうまいと食べ、当然のようにマンゴージュースも飲むので、その発言のどこまでが真実なのか未だによく分かっていません。

Nubian Village, Aswan, Egypt
店員か客か分からない

東京とは時間の流れ方が全く異なるサンドイッチ屋でランチを食べました。テレビに映っているのはサッカーの試合です。エジプトではサッカーが人気なのでしょうか。

Nubian Village, Aswan, Egypt
恒例のPCタイム

時間もあるのでホテルでPC作業だってできちゃいます。妻は恐らく本業を進めているのですが、私は私でやる事がないのでPCを開いて#意識低い楽団のイラストを描いていました。

村の少女とインスタ友達になる 3:00pm

先程のクルーズで見つけたビーチ、というか水浴び場に行ってみる事にしました。位置的には昨日散歩した村の北側のエリアにあるはずです。という事で昨日と同様、Google Mapの「無の領域」へコ゚ー。

Nubian Village, Aswan, Egypt
水浴び場

ありました。めちゃくちゃ楽しそう!
現地の子どもたちに混じって明らかに異質な日本人の私(40代)が足を水にピチピチつけて「ひえ〜気持ちええ〜」と言って楽しんでいるうちに、

Nubian Village, Aswan, Egypt

妻は首脳会談をしていました。
どういう経緯で何が起こればこのようなシチュエーションになるのかさっぱり分からないのですが、とにかく威厳のありそうなおば様と妻が話し込んでいました。

我らが日本人だと知るやいなや、その娘さんが猛烈な興味を我ら(というか妻)に向け、会話に加わることに。

Nubian Village, Aswan, Egypt

すっかり仲良くなりました。

Nubian Village, Aswan, Egypt

何が彼女の心をそこまで射止めたかは分かりませんが、その場を去ろうとする妻を呼び止めブレスレットをくれました。リアルにウルルン滞在記です。

「いい子だったねぇ」「何かお返しがしたいねぇ」と言いながらホテルに戻り、妻が「これにしよう」と言ったのが、

Nubian Village, Aswan, Egypt

ガマクチと日本語のエジプト本でした。
河江先生、あなたの書かれた古代エジプトの本をエジプトネイティブの方にお渡しましたよ。

さっきの水浴び場に戻ったらまだあの子がいてくれたので、贈呈してきました。

Nubian Village, Aswan, Egypt

すごく喜んでくれました。後ろのお姉さんも感動の表情です。
そしてインスタのアカウントを交換し合ってさよならをしました。

憧れのファルーカへ!6:30pm

さて本日最後のイベント、お昼にクルーズから見て「かっこ良すぎ」と感銘を受けたファルーカに今度は我らが乗ります。超楽しみです。

Nubian Village, Aswan, Egypt
我らが乗るファルーカ

クルーズと同じく、ホテルに直付けです。
エンジンは無く水と風だけで動く帆船を2名の操縦士さんが操ります。うち1名は熟達した雰囲気を醸し出すおじさん、もう1名は

超イケメンの若者でした。

すいーっ

出航して、あまりの静けさにびっくり。
その理由は当たり前でこの帆船にはエンジンが無いからなんですが、よく考えたらエンジンの無い船に乗る事ってほとんど無いもので、ここまで「音が無い空間」にいる体験は記憶にありません。これ以上のチル感を味わう事がこの後の人生で無いんじゃないかと思いながら、静かに感動しました。

風になびく帆がとにかくかっこいいの一言。

物理的にやってる事は午前のクルーズと同じなんですが、音が違うとこうも体験として違うのかーとひとしきり感動。本当に気持ち良かったし、エジプトでのトップクラスの思い出になりました。

という事で1時間のファルーカセーリングでした。アスワン来たら絶対に経験した方がいいです。自信を持っておすすめします。

ヌビア村最後の晩ごはん 8:30pm

さて明日の夕方にはヌビア村を発つので、最後の晩ごはんを探します。と言ってもこの時間までやっているレストランは村に3軒くらいしかありません。

夜もかわいい村

しかし土産物屋は頑張って営業しています。

Nubian Palaceというレストラン

そのうちの1軒で晩ごはんを食べました。なかなか美味しかったです。

ヌビア村の野犬

夜8時を過ぎると野犬がやたら元気になって吠えまくりながら村を跋扈するようになります。普通にかなり怖いです。ラクダの糞も落ちまくっているので、夜の徘徊はかなり気をつかいます。
ホテルまで歩いて5分の距離なのになかなかのアドベンチャーになります。

Cookiesというお店でジュースを買って飲み、ホテルに戻りました。

という事でヌビア村2日目でした。イベントが目白押しでそうとう楽しかった!

Day9 ヌビア村最終日、再びカイロへ編に続く

続きます。