タイ旅行記2022ダイジェスト3 – バンコク前編

2年半ぶりの海外旅行で浮かれまくっていたタイ旅行記その3です。後半はバンコクの様子をお届けします。

その2はこちらから。

Day07 – バンコクへ移動

サムイ空港へ / 8:30am

熱っぽくて「飛行機乗られへんかったらどないしょ…」と不安だった昨日が嘘のように、目覚めすっきり体調万全。ホテルの朝食を終えてサムイ空港へ向かいます。これからバンコク3日間です。

搭乗を前に「全日サムイにすれば良かった…」としょんぼりする妻。今回の旅はリゾートへの執着心をさらに高めたようです。

バンコク市街へ / 1:00pm

着きました。スワンナブームは数日前に来ているのでさっさとスルーしバンコク市街へ。ホテルがある”サバーンタクシンエリア”に向かいます。バンコク市街と言うには、やや外れにあります。

サバーンタクシン

ホテルのチェックインには時間があるため、荷物だけ預けて周辺を散策します。

バンコクの喧騒

東南アジアと言えばこれこれ!と思わず言いたくなる、そんな喧騒を久しぶりに目の当たりにして感慨深くなりました。人の多さの割にろくに整備されていない狭い歩道は歩きづらいの一言ですが、それすらも許せる気分です。ただの観光客だからだろうと思いますが。

名も知らぬ麺類

バンコクと言ったら食べ歩き。100円や200円で食堂をハシゴできる環境にその魅力が詰まっています。
推測ですが、サバーンタクシン周辺は中華系移民によるお店が多く、厳密にはオリジナルのタイフードでは無いような気がします。ですが全てがめちゃくちゃうまいからOKです。

名も知らぬデザート

「なんかおいしそうな予感がする」くらいの雑なテンションでひょいひょいとお店に入れるのはアジアならではの遊び方。写真は、私が黒みつのかき氷が苦手な事を知っているくせに「なんで…?嫌いなん…?」と哀れんでくる妻の様子です。

路地をぶらぶらと探索しながら夫婦で「おわー東南アジアだわー」とつぶやいているうちにチェックインの時間が来ました。

ホテルにチェックイン / 2:00pm

泊まるホテルは”Tower Club at lebua”。ハングオーバーという有名な映画のロケ地だったようです。映画を全く見ない私にはその琴線は分かりませんが、大学の先輩が「映画の影響でわざわざ泊まりに行った」と言ってたので好きな人には垂涎もののホテルなのでしょう。

ホテルライクなホテルの廊下

人生でのホテルで廊下が広いランキングたぶん1位です。

眼前にはチャオプラヤー川

ベランダの造型がすごいです。出っ張った屋根がせっかくのシティビューを遮られるのですが、そのデメリットを払拭する謎のロマンを感じます。

日焼けした背中が気になる妻

妻はワーケーションに入りました。

インスタ映え寺院へ / 4:30pm

タイ特集のTransitをわざわざ冊子で持参したくせにバンコクでのアクティビティを決めていなかった我ら。「とりあえず寺院は行っとくか」ということで、ネットで見つけたインスタ映え寺院とやらに向かうことにしました。

バンコク内はほぼ全てGrabで移動します。私はGrabのアカウント登録がどうしてもできなかったので全ての移動を妻に頼ります。この依存度にはそろそろまずい気がしてきます。

という事で来ました、ワットパークナムパーシーチャルーン。どこで文節を切ればいいのかさっぱり分からん。

思った以上にインスタ映えしていました。
観光客は日本人ばかりでした。国籍問わず普通に綺麗だと感じると思うんですが。

この寺院、もう一つの見どころとしてバカでかい仏像があります。

思ったより凛々しい表情で笑えました。

私が来てるTシャツは恐らくヒンディー教のシヴァ神を模した鉄コン筋クリートのデザインですが、宗教的に大丈夫だったんでしょうか。今更ちょっと怖くなってきました。

周辺にもう一つ、別のお寺があるという事で行ってみました。

ワット・クンチャン

シーズンが外れているからか、観光客は皆無。というか現地の人すらも皆無で、非常に静かな時間が過ごせて非常によかったです。

神さまがファンキーに装飾されていて笑えました。
この国では神様はもっと身近な存在なのかもしれません。

タイっておもしろい国で、未だに寺院が新しく作られているようです。 真っ白い寺院や真っ青な寺院を建てたりと、あからさまに観光名所にしようとする気合いが見て取れます。これは日本人には無い感覚ですねぇ。

中華街へ / 6:00pm

事前に妻がチェックしていた晩ごはん屋が中華街にあるという事で向かうことにしました。ここからだと歩いて駅に行き、そこから電車で行けそうです。

道中の町並みです。特筆すべき事はありませんが生活が感じられます。

道中にはエヴァンゲリオン初号機小学校がありました。

Bang Phai駅で電車に乗車、5駅ほどでWat Mangkon駅に着きました。このあたりは中華街です。

飲食店が多く、非常に賑わっています。

1食目、「クイジャップウアンポチャナー」。相変わらず文節が分かりません。

料理の名前はクワイジャップ。ミシュランビブグルマンにも載ったそのスープのお味は、むちゃくちゃ胡椒辛かったです。

2食目、カオトム、ジェースワイ。さっきの店から徒歩5分。
メニュー見てもさっぱり分からないので、店員のおばさんに素材を指差してインスピレーションで注文します。妻が。

名も知らぬ絶品たち

あまりのうまさに妻が見たこと無いくらい目を見開いていました。個人情報保護の観点からお見せできなくて残念です。

それにしても盛り上がり方が異様では無いかと思ってたのですが、どうやら「キンジェー」というお祭り期間だったようです。

年に1度の中国系精進料理(主に野菜)のみを食べる習慣。期間中、精進料理を提供する飲食店や商店は、「齋(ジェー)」という文字が描かれた黄色の旗やステッカーなどが目印となる。

偶然に鉢合わせるとものすごいお得感があります。

徒歩でホテルに帰ってみる / 7:30pm

1時間くらいで帰れそうやねと言うことで歩いてみました。道中見るべきものはほとんどありませんでしたが、異国の散歩は無条件で良い。

雷雨 / 9:00pm

ホテルに戻ると雷を伴う雨が降ってきました。タイに来てほぼ毎日雨が降っていますが、いずれも活動に支障をきたさないタイミングでのみ降ってくれるので、やはり日本での重労働を神さまが見ていくれているのでしょう。

この世の終わりのような表情を見せる妻の様子です。むちゃくちゃおもしろいのですが個人情報保護の観点でお見せできず残念です。

この日は柄にも無く部屋でビールを飲んで、眠りにつきました。

Day08 – バンコク周遊

バンコク2日目。

ここもミシュランに選ばれている店

ホテル近所の食堂で朝ごはん。ジャルンクルン通りは食べ歩きにもってこいです。

バンコク現代美術館へ / 10:30am

文化的な営みでもしようかと美術館へ。Grabで30分強。

呪術的な私

意図せず呪術的な仮面と私が相性バッチリだった様子です。

どの作品もとにかく濃い

美術を雄弁に語る語彙を持ち合わせておりませんが、とにかくタイのアートはどれもギトギトのこってりです。宗教観がそうさせるのか分かりませんが、どれにも呪術的な背景を感じさせる上に表現が繊細。迫力のオンパレードで、1時間くらいの滞在で2人ともぐったりしました。

アイコンサイアムへ / 1:00pm

同僚から「カメラ無音の海外製iPhone14を買って来てくれないか」と言われており、Apple Storeのあるアイコンサイアムへ。

くかーすぴー

妻はあらゆる移動時間にすかさず睡眠をとります。そのスキル、俺にも分けてくれんかね。

日本では見られない光景

アイコンサイアムではデパートの中に広大な屋台街がありました。日本で見たことないので、たぶん消防法的に難しいのかもしれません。
店が有りすぎて何を食べていいのか分かりませんでしたが、適当に選んだ麺類が辛すぎて泣きそうになりました。

Apple Storeでは「iPhone 14 Pro Maxはウェブでしか買えないんだ」と言われ撃沈。お店はタイ独自の要素は皆無で特に面白くありませんでした。

アイコンサイアム、特に観光目線で目新しい事はないのでお土産の紅茶を買って後にしました。

バンコク芸術文化センターへ / 4:00pm

アイコンサイアム周辺を少しぶらぶらしましたが特におもしろそうなものも無かったのでGrabで芸術文化センターへ。

明らかに「美大生です」みたいな学生が多かったです。
我らといえば特に展示を見る事は無く、施設内のおしゃれ本屋や雑貨屋を周遊してお土産を買いました。

いったん休憩のためにBTS(高架鉄道)に乗ってホテルに戻ります。

ついにスカイバーへ!! / 6:30pm

数少ないバンコクでのイベント予定のうちの一つであるスカイバーに行きます。泊まってるホテルの最上階です。この一瞬のためだけにわざわざ靴を持ってきました。サンダルでは入店不可だからです。

人間の強欲の結晶

エレベーターホールから出た瞬間に笑いが止まりませんでした。事前に見た写真からは想像もできなかったパノラマ感を体で感じました。サムイ島リゾートとは逆のベクトルですが、ここでも同じく人間の強欲が具現化されています。

店員さんも慣れたもので、「写真を撮ってやろうか」と声をかけてきます。

我らが微動だにしないので全く同じポーズの写真が10枚くらい格納されていました。

カクテル1杯4,000円くらいします。そのうち3,500円は場所代でしょう。「それくらい払うよ」という顔をした紳士淑女がゆったりと過ごしています。何の話をしているんでしょうね。

たぶんハウスバンドの方々ですが、ベーシストは私が弾いても差が無いと思われましたので、今の仕事辞めたらここで働くのも悪くないなと本気で思いました。

いやーだいぶ楽しめました。バンコクの観光地として強くおすすめします。

なおこの店、エレベーターを降りた直後に店員さんが関係ないレストランに執拗に誘導してくるトラップがあります。とにかく「スカイバー」と連呼してたら開放してくれます。Google Mapsの口コミで事前に学習してたので難を逃れました。

ドラァグクイーンのショーを見に行く / 9:30pm

もうひとつのバンコク目玉イベント、ドラァグクイーンのショウを見に行きます。
そのオーナーさんと妻が仕事をした事があるという縁で、バンコク行くなら見に行こうと事前に計画していた数少ないイベントです。

道中にエラワン祠がありました。

「どんな願いも叶う」という小学生の設定みたいな触れ込みで賑わうパワースポット。
9年前に会社の同僚と来た時に「結婚できますように」と祈願した記憶があるのですが、その時に一緒にいた、当時付き合っても居ない現妻と再び訪れるというとんでもなくエモい事をしました。

着きました。セントラルワールド近くの”House of HEALS”。
確か入場料金は2,000円くらいだった気がします。

入り口

ソファ席は全てReservedの札が立っていたので我らは後方の立ち見席へ。客層は若い男女グループ客がほとんどで、おっさんみたいな人はいませんでした。

ショウまでの20分ほどの時間をビールでも飲んで過ごしますが、冷房が効きすぎていて震えながら時が過ぎるのを耐えていました。

一人づつクイーンがステージに現れ、パフォーマンスを披露した後にチップボックスを持って客席をまわる、というのを繰り返します。
歌うクイーン、踊るクイーンなど、クイーンごとに芸は異なります。

中には一般客を交えてのインタラクティブなパフォーマンスをするクイーンもいます。

我らは5人のパフォーマンスを見ました。
このお店にはドラァグたちの平等獲得に向けての活動を行っているカリスマドラァグがいるのですが、あいにく本日は非番。バンコクに来る事はまたあるだろうなので、その時に拝見したい。

ホテルに帰る / 11:00pm

帰路、またしても大雨が振ってきました。

相変わらず予定を阻害しないタイミングのみ降ってくれるので、タイの神様は日本人の行いもちゃんと見てくれているに違いありません。

その4に続く

さてタイ最終日です。ハプニングが起こります。