ファンク、R&B、ソウルなど、グルーヴィなプレイが求められるエレキベース演奏において、2024年は以下を無意識でもできるようになろうと思います。
1. 体全体でグルーヴする
まずはこのVictor Wootenのプレイを見て下さい。
音が聞かなくても、体の動きから「明らかにグルーヴしている感じ」が出ています。ドラムのNate Smith、ギターのCory Wongも同様です。
こういった先人のプレイを見るに、まず身体がグルーヴしている事が先で、「その結果として」手先によるベース演奏がグルーヴする、と解釈した方がよっぽど音楽的であるように思われます。
これを取り入れようと、日々の個人練でとにかく首や上半身をぐんぐん動かすようにしてみたところ、自分の中にリズムの羅針盤のようなものがセットされた感覚が生まれました。これにより、自分が今演奏しているフレーズが正位置にいるのかをリアルタイムに把握しやすくなります。
ただし慣れてないので意識しないとすぐ棒立ちになってしまいます。これを1年続けて「首をぐんぐん動かしてないほうが違和感がある」レベルまで染み込ませたいです。
2. 肩を開く
私は一般の方より腕が長いため、6弦ベースだろうが脇腹にヒジをつけても腕が届いて弾けてしまいます。何も考えずにベースを弾くとこういうフォーム↓に安定してしまいます。
しかしこれからは肩とヒジを開いて、こういうフォームにします。
私のベースヒーローの一人、ジャコもこれくらい肩を開いて演奏しています。
このフォームにする理由は、「左手のネックに対する角度」がポジションに依存せず一定になるためです。
どんなフレーズを弾こうとも左手とネックの物理的な関係を維持できれば、運指の安定性が高まります。
ちなみにこの件は、プレイアビリティもさることながらこっちの方がカッコいい気がするという裏テーマもあります。ジャコのプレイングがカッコいいと思ってるので、当然そういう価値観で生きています。
日々の個人練で気付く度に矯正する事で、2024年中には無意識でもこのフォームが定着するようにしたいです。
3. 弦に対して右指を垂直に
ピッキングする人差し指と中指の強度を揃える事が目的です。私の場合はこうしないと中指のパワーが出ません。
上記「2. 肩を開く」の左手への影響は上述した通りです。残った右手への影響として自然とこのフォームが形成しやすい事が挙げられます。
上記はインスタグラムで見かけたベーシストの右手。できたらこれくらい立ててもいいと思います。
なおこの事は4年前にも記事を書きました。徐々に身に染み込んできていると感じますが、さらなる定着化を目指します。
4. リズムは左手で作る
よっぽど早いフレーズとか慣れない弦飛びが無い限りは、右手のピッキングはまぁ弾けます。それでも演奏が安定しない時は「左指の押弦がもつれている」事が大半です。
そういう視点で自分の演奏を見つめ直すと、右手に意識が持っていかれている事に気付きます。
また弾き慣れたフレーズであっても、左手の押弦の瞬間に集中すると、よりタイトにリズムを出せるという発見があります。これを無意識でもできるようにして、バッキングをよりグルーブさせたい所存です。
2024年はこの4点
以上です。矯正すべき事は他にもたくさんありますが、注意事項を増やしても脳のメモリが追いつかないので、まずはこの4点を体に染み込ませていきます。1年後が楽しみです。
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