ということで人生初のオーケストラに入団してからスコアを眺める機会が増え、ふと「コントラバスの音ってどんくらい低い位置におるんやろ」と思い、調べてみました。
一応、あらゆる楽器の中にあってもかなり低音の方を担っている自負はあるのですが、コントラバスは確か最低音ではなかったような気がしています。
で、調べるついでに図にしてみました。
こうなりました。
オーケストラ歴1ヵ月未満ですので、どこからどこまでがメジャー楽器なのかよく分かりません。ので、特に木管楽器の選定はわりと適当です。あと「パーカッションも足して欲しい」というコメントを頂いたので足してみましたが、これも選定に自信はありません。
さて低音領域を見てみましょう。
まず、ハープやピアノはチートなので比較対象外とします。
コントラバスより低い楽器としてチューバとコントラファゴット(コントラバスーン)あたりがある模様です。急にライバル心が湧いてきました。
ただコントラバスにはCアタッチメントや5弦コントラバスという裏技があり、それを使えばチューバよりは最低音で勝ることになります。それでもコントラファゴットには及びません。いくらトレーニングしてもボスに勝てないベジータのような心境です。
ちなみにライバル達はこういう見た目の楽器のようです。
チューバ。手入れが大変そうだと思いました。
コントラファゴット。手入れが大変そうだと思いました。
とこう言ってしまうとこれらの楽器の方から怒られそうなのでここで真面目に言っておくと、同じ低音領域を担う仲間として、役割分担しながらハーモニーの土台を作っていきましょう、というのが本心です。
デカくてメンテが大変な割に対して目立たないというコスパの悪さに対し、お互いシンパシーがあるはずです。
ちなみにジャズのフルバンやってた時は、てっきりバリトンサックスの方が低い音が出ていると思っていましたが、意外とそうではないんですねぇ。
最後に、さっきの図を書くにあたって作った一覧表を付記しておきます。参考文献に依って表記が異なる場合は、とりあえず「レンジが広い方」を採用しました。管楽器はどうもコレだと明確な音域を定義しづらいようで、文献によって定義が結構異なりました。
明らかなミスを発見された場合はすみませんがご指摘ください。
カテゴリ | 楽器名 | 最低音 | 最高音 |
---|---|---|---|
弦楽器 | ヴァイオリン | G3 | C7 |
ヴィオラ | C3 | C6 | |
チェロ | C2 | C5 | |
コントラバス | E1(C1) | G3 | |
金管楽器 | ホルン | B♭2 | F5 |
トランペット | E3 | B♭5 | |
トロンボーン | E2 | F5 | |
バストロンボーン | B♭1 | B♭4 | |
チューバ | D1 | F4 | |
木管楽器 | ピッコロ | D5 | C8 |
フルート | C4 | D7 | |
オーボエ | B♭3 | A6 | |
クラリネット | B♭3 | G6 | |
バスクラリネット | B♭1 | F5 | |
バスーン(ファゴット) | B♭1 | F5 | |
コントラバスーン(コントラファゴット) | B♭0 | B♭3 | |
木管楽器(サックス) | ソプラノサックス | A♭3 | E6 | アルトサックス | D♭3 | A6 | テナーサックス | A♭2 | E5 |
バリトンサックス | C2 | A4 | |
鍵盤&ハープ | ハープ | C1 | G7 |
ハープシコード | F1 | F6 | |
ピアノ(88鍵) | A0 | C8 |
参考文献:
アマ奏者として気になっていた事でしたので、わかりやすく解説いただき、ありがとうございます!難しいところかと思いますが、比較的除外されがちなパーカッションも仲間に入れていただけたら嬉しいです。
パーカッションさん、コメントありがとうございます。
図のところに足してみました!が、楽器の選定基準があまりわかりません。Wikipediaを参考にして、グロッケンシュピール、ヴィブラフォン、シロフォン、マリンバ、ティンパニを加えてみましたが、その道の方から見ておかしなことになっていたら教えてください。
>コントラバスにはCアタッチメントや5弦コントラバスという裏技
裏ワザ:
弦楽器一般に拡げると上は「フラジオ」、下は「サブハーモニクス」で一気にそれぞれ上下1octaveは音域が拡がりますよね。木管もオクターブkeyで音域を拡げているのではなかったでしょうか。
金管はというと下には強制倍音が。使うとTrbnでしたら88鍵盤付き抜けます。上に裏ワザは ない、 極々自然に倍音列のまま、理屈の上では天井知らずで上がっていけます。例えばこんな感じ。https://www.youtube.com/watch?v=KxDJ8IbEWRQ
曲をやってのけているのもありました。
https://www.youtube.com/watch?v=p55hWhIBYoc
打楽器に音域-裏ワザはあるのかなあ。