自分が出演したライブでバンドメンバーの演奏に感動した話

1年以内

先日、三軒茶屋のグレープフルーツムーンでライブをしました。

会場の入口

この垂れ幕のロゴを見て「大昔に来たことあるなここ」と思いましたが、何のライブだったかは全く思い出せません。

すごく広い楽屋

我らのようなアマチュアバンドが利用していいのかと恐縮するくらい楽屋がちゃんとしていて感動しました。あまりの居心地の良さに気を許した私は空き時間で仕事のパワポ作業をしてしまいました。

さて今回3バンドの対バンでしたが、ウチのバンドリーダーが主催するイベントだった事をライブ当日のリーダー本人のMCで知りました。高い社交性を活用してこのような場を生み出す人は本当に尊敬します。リーダーに感謝。

本番の感想

非常に良かったです。バンド全体から、過去のリハでは出なかった思い切りがなぜか出て、細かいクオリティよりも「お客さんが見て楽しい」演奏ができたように感じました。明らかに過去のライブとはお客さんの反応が違いました。

自分のベースプレイに関しては、演奏が楽しくて頭のネジが少しぶっ飛んでしまい冷静さをやや欠いた瞬間もあるのですが、それよりも「自分のバンドの演奏にグッと来た」感覚の方が100倍大事な気がします。

なんでこんなパフォーマンスが発揮できたのでしょうか。
他のバンドの方も口を揃えて仰っていたのが、このグレープフルーツムーン、中音が非常に聞きやすい事が大きく関係しているように思います。お互いの音が聞こえるので、バンドが正しく反応し合える、アンサンブルを作っていきやすい、という感覚がありました。

フルートが尊い

それはそうと、極めて久しぶりに自分のバンドメンバーの演奏に感動するという体験をしました。

John LegendのOne Lifeという曲でソロをとるフルートの後ろ姿から出る一心不乱なオーラにあてられて、「おおー」とノックアウトされました。どれだけ感動したかというと、このソロはドラムとフルートのオープンソロというアレンジにしているのですが、普段の自分ならベースでちゃちゃを入れにかかるところ、「これは邪魔してはいけない」と弾くのをやめたくらいです。
音楽の何かが憑依しているというか、楽器と身体が一体化しているというか。本人がどう感じてたのかは分かりませんが(何も感じていない可能性もありますが)、私は勝手にそう感じました。木管楽器の、人体の揺らぎをダイレクトに音で放出するあの感じ、弦楽器には出せないなぁとしみじみしました。

アマチュアでバンドをやってて一番感動するのはこういう時かもしれません。バンドを20年以上やってて経験したことはまだ2,3回くらいですが、もっと経験したいですね。すっかり余韻でこの世で人の心を動かす楽器はフルートかもしれないと、冗談抜きで思うようになっています。

配信の映像がめざましい

今回のライブは配信もされていて出演者ということで映像ファイルを頂けたのですが、映像も音もなんか申し訳ないくらい素晴らしいです。最近のライブハウスってすごいですね。

動画から何枚か撮ったスクリーンショットでもカメラが良いと映える映える。

バンド
サックス兼リーダー
上でベタ褒めしたフルート
わたし
ドラム視点

今回のグレープフルーツムーンでは3か4カメくらいあったように思います。
こんな素晴らしい機材で動画を残してくれると一生の思い出にもなるし、自己肯定感も上がるような気がするのでオススメです。映像に残してくれるかどうかでライブハウスを選ぶという時代が来ているのかもしれません。

なお、自分のブログで自分の顔は出さないくせに他メンバーの顔は思いっきり出してるの、かなりの背徳的行為のように感じます。そろそろ怒られるかもしれません。

今回の機材

6月のライブと同じく先輩から借りているプレイテックの8,000円ジャズベースで演奏しました。4弦はあまりに取り回しがしやすいのでもう6弦には戻れなくなった気がします。

今回の機材

今回のポイントは何と言っても10年以上ぶりに弦を張り替えた事にあります。

アーニーボールの Super Slinky Bass

ベース歴20年を超える人間とは思えないようなかなり当たり前の事を言いますが、サウンドにかなりの輪郭感を得ることができました。
特にベースソロで弾いた(というかベースソロでしか弾かなかった)1弦のハイフレットのエロさにはかなり満足。2弦〜3弦のジャズベらしいサウンドも及第点。
しかし肝心の4弦の音抜けの悪さはなんとかしたいところ。締まりが悪いというか、ジャズベのおいしさがなかなか出ません。ピックアップ変えるしかないのかもしれません。

…なんですが、演奏後に「音が良かった」と複数人に言われました。
8,000円のベースなんすよと返して驚かれるというやりとりを3回くらい経験しましたが、こうなると数十万するFenderを買わなくてもこのベースでずっとOKな気もしてきます。いやいつかFender買うけど。

ヘッドはHartkeのHA3500。
ファサードが黒じゃなくて白いデザインのもの。同じ型番に2種類の製品がある事情はよく分かりませんが、さすがのナチュラルサウンドには変わりなく、やっぱり一番好きなベースアンプな気がします。
コンプを1目盛りくらいかけましたが、4弦を思い切り弾くとズボッとしたサウンドになったので、もっと強くかけても良かったかもしれません。

スピーカーはBAGENDでした。
プロしか使ってないような高級イメージがあります。私は初めて利用しましたが、やはり変に色がつかないナチュラルな出音だと感じます。

どうでもいいですが、もしものためにと用意していたエフェクターのActiveSpiceは、今回もパッチケーブルがDIに干渉するというしょうもない理由で利用を見送りとしました。

セットリスト

1ヶ月前のライブと全く同じでした。体に馴染んでいてやりやすかったです。

  1. After Last Night – Silk Sonic
  2. Ghost Town – The Specials
  3. One Life – John Legend
  4. Uptown Dance – Stéphane Grappelli
  5. Man in the Mirror – Michel Jackson
  6. As – Stevie Wonder

対バンの方々と飲んだ

初対面だらけで自分のコミュ障ぶりを感じるのもさすがに慣れました。
自分より10も20も歳上のおじさまたちが現役で音楽やってて楽しそうなのが、なんだか救いのような気がして、嬉しいです。