指板の形で覚えるギターコード(ルート抜き編)

以前ギターコードを指板の形で整理しましたが、この通りに弾いてると握力がきついです。

で、自分はベーシストなので「ルート音はどうせベーシストが弾くだろう」という前提を持ち出すと、無理にギターがルート音を弾かなくていい気がします。という事でルート音抜きのコードを覚える事にします。

今回は前回と趣向を変えまして、「同一の形に対応する複数のコードの候補」という整理をしてみました。
普通は、先に弾きたいコードがありそれに対応する形を見つけるものですが、それの逆です。これが音楽的かどうかはかなり疑問ですが、興味が湧いたのでそういう整理にしてみました。

2・3・4弦を抑える形


B♭メジャーで覚える形。同じ形ですが、ルートを6度にするとマイナーセブンスになります。
ナチュラルマイナースケールのダイアトニックコード1つ目がマイナーセブンスとなる事と関係は同じです。


これもB♭マイナーで覚える形。
同じく、ルートを6度に移動するとマイナーセブンスフラットファイブになります。あとそれからさらにルートを半音落とすとメジャーセブンスになります。
このように、Iマイナー、VIマイナーセブンスフラットファイブ、VI♭メジャーセブンスは構成音が似ていて、この組み合わせはよく出てきます。


セブンスコードは、ルートを半音挙げればディミニッシュになります。


これもFigure002と同じで、Iマイナー、VIマイナーセブンスフラットファイブ、VI♭メジャーセブンスの組み合わせです。
あとたまに出て来て困るメジャーシックスにも展開できます。


個人的には抑えやすいという理由で好きな運指ですが、ピッタリハマるコードがメジャーコードくらいです。

あ、説明が遅れましたが、ここでは個人的にルート位置を瞬時に把握しやすいパターンのみに絞って紹介しています。
ルートの位置に拘らなければ解釈できるパターンがさらに増えますが、私のギターの腕前を超えるのでそういうのは今後にとっておきます。


同じ形でセブンスとマイナーシックスが弾けます。これはどちらもルートの位置が把握しやすいので便利です。

1・2・3弦を抑える形

次に1~3弦のみで構成できるコードです。自分が持ってるアコギだとちょっと鳴りがキンキンするので、あんまり使わないかもしれません。


Dメジャーで覚える形です。Figure001と同じく、ルートを6度に移動するとそのままマイナーセブンスになります。


前も出てきた、セブンスからルート半音上げでディミニッシュになるパターンです。


なんか抑えやすい運指ですが、これもマイナーコードしか使いみちが無さげ。(あくまで私が瞬時にルート位置を把握できる範囲では)


また出てきました、Iマイナー、VIマイナーセブンスフラットファイブ、VI♭メジャーセブンスのパターンです。
ルートの位置が混乱するので、今の私にはややハードルが高いです。
メジャーシックスは、よくあるメジャーのバレーコードに1弦をそのまま乗せるだけでシックスの音になりますので覚えやすいです。


最後のはかなり無理矢理です。
何故か分かりませんが、今までマイナー6のパターンをディミニッシュとして覚えてしまっていたようで、この表を作っていて♭5の音が無い事に気付きました…。当分使いそうな気がするので、勝手に擬似ディミニッシュと認定させてもらっています。だめかな。

あと左下のやつは、これも♭7の音が無いけどマイナーセブンスフラットファイブ認定してしまっています。同じ理由です。
怒られるかなこれ。

以上です。ひとつづつ自分の手癖になってきたら追加します。