うまさとかわいさを兼ね備えた巨漢ドラマー、Terreon Gullyはもっと有名になっていい

テレオンガリーというジャズ&ファンク&Hip Hopドラマーがおります。日本ではたぶんChristian McBrideのバンドで知った人が多いのではないでしょうか。俺もそうです。俺は彼のプレイがめちゃめちゃ好きでネットで追っかけしてるんですが、全然情報がありません。日本の知り合いミュージシャンに聞いても彼が好きだという話はあんまり聞いたことがありません。
私は彼を愛するがあまり、もっと有名になっていいミュージシャンだと思ったので、勝手に宣伝記事を書くことにしました。

バイオグラフィ

まず彼の経歴を紹介します。紹介するといっても俺はテレオンの友達でも何でもないので、ネットにある情報を紹介するのみです。

Drummerworld

とはいえ、英語版のWikipediaにですら2行しか説明が無いので、Drummerworldというサイトの英文を頑張って訳しました。間違ってたら教えてください。私のTOIECスコアは600くらいです。

Terreon Gully is an exceptional musician whose voice of choice is drumset. As a diverse musician, he has mastered a variety of musical styles: straight ahead, funk, fusion, Afro-Cuban, big band, drum and bass, rhythm and blues, hip hop, pop and gospel. In addition to drumset, Terreon’s musical abilities expand to include writing, producing, and arranging.

テレオンガリーはドラマーとしては素晴らしいミュージシャンだ。
ストレートアヘッド、ファンク、フュージョン、アフロキューバン、ビッグバンド、ドラムンベース、R&B、ヒップホップ、ポップス、そしてゴスペルと、多様な音楽スタイルをマスターした。
テレオンの音楽スキルは、ドラムだけでなく、作曲、プロデュース、アレンジにまで及ぶ。

A native of East St. Louis, Illinois, Terreon, or “Tank” as his colleagues affectionately call him, began his musical journey performing drum set as a child in church. Pursuing his love for music, Terreon joined the world renowned Lincoln Senior High School Jazz Ensemble under the leadership of Director Ronald Carter. Furthering his education, Terreon attended the University of Houston in Houston, Texas, where his mentor Marvin Sparks, Director of Percussion Studies, introduced him to the wide world of percussion.

イリノイ州イーストセントルイス生まれ。仲間からは愛称のTankと呼ばれるテレオンは、幼いころに教会でドラムを演奏していた。
愛する音楽を追い求め、世界で名高いリンカーン高等学校ジャズ·アンサンブルにてロナルドカーターの指導を受ける。
テキサス州ヒューストン大学へ進学し、彼のメンターでありパーカッションクラスの教師であるマーヴィンスパークスから、パーカッションの広い世界への手ほどきを受けた。

While attending the university Terreon met his future wife Ramona Houston, Ph.D. In 1996, Terreon graduated with a Bachelor of Arts in Music Performance. Being exposed to various genres and aspects of the music industry throughout his life, Terreon naturally progressed into a career in music. Upon graduation, Terreon moved to Atlanta to explore the possibilities of music in the Southeast. He later moved to New York City in 1998, where he now lives and continues his musical journey.

大学在籍中の1996年に、テレオンは将来の妻であるラモーナ・ヒューストン博士と出会う。そしてテレオンは音楽パフォーマンスの学士号を取得し卒業する。
人生を通して様々な音楽や音楽産業の側面に触れることで、テレオンは自然と音楽のキャリアへと進むことになった。
卒業と同時に、テレオンはアメリカ東南部の音楽の可能性を探してアトランタへ移動する。
その後1998年に、現在も住み音楽の旅を続けているニューヨークへ移り住んだ。

Terreon’s artistic uniqueness lies in his distinctive sound, authenticity and creativity. A sensitive, colorful and innovative drummer, Terreon mixes different textures and tones on the drums and cymbals to produce breathtaking colors and images. A versatile musician, Terreon approaches each genre in its authentic context, yet complements it through incorporating various styles in an ingenious manner to create an interesting and innovative sound. His distinctive sound combined with his approach to music complements his expressive creativity.

テレオンのユニークネスはその独特のサウンド、信頼性、クリエイティビティにある。
繊細で、色彩豊かでイのベーティブなドラマーであるテレオンは、ドラムという楽器で様々なテクスチャやトーンをミックスすることで、驚異的な色彩やイメージを生み出す。
多彩な音楽家であるテレオンは、きめ細かな背景をもつ多様なジャンルにアプローチし、その上で巧妙に様々なスタイルを融合して補完し、おもしろくてイノベーティブなサウンドを作り上げる。
彼の独特なサウンドは彼の表情豊かなクリエーティビティを補完する音楽へのアプローチと融合する。

Terreon performs and records extensively. When not busy with The Christian McBride Band, Stefon Harris, David Sanborn or Yerba Buena, Terreon finds time to squeeze in working with such artists as Burning Spear, Lauren Hill and Roy Ayers to name a few. Known for his authenticity and versatility, Terreon performs in a variety of genres and musical settings, working with the best. From reggae pioneers, hip hop icons, to jazz legends, Terreon has performed, toured, and recorded with many artists, among them: the Benny Green Trio, Charlie Hunter, Real Live Band, Diane Reeves, Abbey Lincoln, Marc Cary, Russell Gunn, Lizz Wright, Jackie Terrason, and Common as well as a host of other artists. In addition to live performances, Terreon is known for his exceptional work in the studio, recording for albums, films, and commercials.

テレオンの音楽活動は幅広い。
クリスチャンマクブライドバンドやステフォン・ハリス、デビット・サンボーンやヤーバ・ブエナなどとの活動で忙しいくないときでも、テレオンは時間を見つけて、数例挙げるとすればバーニング・スピアーやローレン・ヒル、ロイ・エイヤーズといったミュージシャンと競演している。
信頼性と多様性で知られるよう、テレオンは様々なジャンルや音楽形態で演奏して、最高の仕事をしている。
レゲェのパイオニアやヒップホップのアイコンからジャズレジェンドまで、ベニーグリーントリオ、チャーリー・ハンター、リアルライブバンド、ディアン・リーブズ、アビー・リンカーン、マーク・キャリー、ラッセル・ガン、リズ・ライト、ジャッキー・テラソンや他のミュージシャンのホストとして、テレオンは競演しツアーをまわりレコードを吹き込んだ。
ライブ演奏に加え、テレオンは素晴らしいスタジオワークやアルバムレコーディング、映画やコマーシャルの音楽でも活動でも知られている。

Terreon is an exceptional musician with a remarkable personality. Committed to performing on the best equipment that enhances his sound, Terreon endorses Premier drums, Sabian cymbals, Remo drumheads, ProMark drumsticks, and LP Percussion. Devoted to his musical development, Terreon continues to enhance his artistic talents. A young, talented, and dedicated artist with a reputable character, Terreon is the epitome of professionalism and musicianship.

テレオンは素晴らしい人柄でも特別なミュージシャンだ。
彼のサウンドを強化するベストな楽器で演奏するため、テレオンはプレミアのドラム、セイビアンのシンバル、レモのドラムヘッド、プロマークのスティック、そしてLPパーカッションをエンドースしている。
音楽的発展に専念するため、アーティストとしての才能を強化し続けている。
若く、才能豊かで、献身的なアーティストであり評判のよい性格、テレオンはプロフェッショナリズムとミュージシャンシップの塊だ。

2008: Terreon is now professor of Drumset an Jazz History at the University of Manitoba, Winnipeg, Canada

2008年現在、テレオンはカナダのウェニペグ州マニトバ大学でドラムと(?)ジャズ史の教授である。
※Drumset an Jazz HisotryはDrumset and Jazz Hisotryのミスタイプ?

Drummerworld: Terreon Gully

University of Manitoba

マニトバ大学のウェブサイトにも彼の経歴があったので頑張って英訳しようとしたのですが、よく見るとDrummersworldのほぼコピペだったのでやめます。”Terreon”の表記が”Professor Terreon Gully”になってるだけでした。

ルックス

かなりいかついルックスをしているはずなんですが、一般人に比べて体が極めて「球体に近い」ため、マスコットキャラクター的な愛くるしさが爆発しています。

Terreon Gully
SPEEDの新垣◯絵みたいです。

Terreon Gully

clayton cameron & terreon gully
でかすぎるやろ。かわいい。

演奏動画

この人のプレイスタイルが窺い知れる動画を数点紹介します。

繊細さと迫力

Joe Locke / Geoffrey Keezer Group の King より。
どんだけ激しいプレイをしても上半身がほぼ動かないんですが、
動かしたくても動かないんだろう
と思うと萌え死にそうです。
ちなみに曲自体はめちゃめちゃかっこいいんですが、死ぬほど走ってます。プロの演奏ではあんまり見ないレベルの走りっぷり。最後まで見てから最初に巻き戻すとテンポの差にビビる。
他の動画でもそうなんですが、かなり走りがちなんですよねこの人。

リムクリックのドラムソロ

Christian McBride BandのBoogie Woogie Waltzより。2:55あたりから。
このドラムソロ、俺は史上最高レベルに好きですねぇ。ピッコロの音が本当にたまらん。

タムをほとんど使わない?

これは誰が撮ったのか知りませんが、手元だけ映した動画です。
俺としてはあの丸い巨体が彼の最大の魅力なのでこんな動画見てもちょっとテンション上がらないのですが、ドラマーからするとおいしい映像なのでしょうか。
この動画を一通り見て思ったのですが、この人、ほとんどタムを使ってないですね…。この人の場合、スネア+バスドラ+ハットの最小セットでもこめちゃめちゃかっこよくなるんじゃないでしょうか。

インタビュー動画

私は英語がからっきしダメなので何言ってるか全くわかりませんが、だいぶおとなしい人柄なんではないかと推測されます。
それはそうと、冒頭で出てくるライブ映像では体がデカすぎて笑えます。

ディスコグラフィ

ここでだいたいわかるような気がします。
Terreon Gully | Credits | AllMusic
が、公式サイト(後述)と比較しても抜け漏れがあるので、完全ではない模様です。

ウェブサイト

2017年のご時世で、なんとFlashです。ジャズベーシスト同様、ミュージシャンはウェブサイトなんて全く気にしてないのだと思われます。

telleon_001

頼むからリニューアルさせてください。

終わりに

需要あるのかよく分かりませんが、以上、Terreon Gully特集でした。また情報仕入れたら追加します。

またChristian McBrideとバンドやってくれんかなぁ…。