すぎやまこういち指揮のドラクエ4コンサートに行って、人生の目的を果たした(2回目)@八王子オリンパスホール

人生3回目のドラクエ4コンサートに行ってきました。
1回目は群響で(申し訳ないですがちょっと演奏が厳しかった…)、2回目はシティフィルですがすぎやま先生不在。ということで、今回の「すぎやま先生×都響」という組み合わせは俺にとっては「これ体験しないと死ねない」くらいの夢のコンサートでした。
この日のためにヤフオクでウン万払いましたからね(結構ひくぐらいの値段なので、金額は控えます)。

ということで2015年5月24日、初めて八王子に来ました。

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必ず撮る図。

席はかなり前列でした。しかもバス側。ウッドベース弾きとしては最高のポジション。めちゃめちゃベース音が聴こえて超満足でした。しかも手の動きもよく見えて感心します。特に序曲の3連がめちゃめちゃ難しそうなのがよく分かりました。俺には絶対弾けん。

ドラクエ4は死ぬほど聴いたはずなのに、聴くたびに発見があります。やっぱりアレンジの力だと思います。いいゲーム音楽を作曲する人はたくさんいますが、ことアレンジに関して言えば、やっぱりすぎやま先生が図抜けているなぁと思っています。

あまりに感動しましたので観想

できるだけこの空間で起こったことを記録するように努めます。

打楽器

前回のシティフィルでは気になったリズムと他楽器のズレですが、今回はかなりジャストに揃っていてジャズ畑の私もすごく自然に聞こえました。例えば「呪われし塔」のカウベルとか、「立ちはだかる難敵」のドラムあたりが分かりやすいですが、かなりピッタリ。都響がすごいのか、席が演奏者に近かったからなのかはよく分かりません。たぶん両方でしょう。
特に、左手奥にいたパーカッションの女性がいい働きしていたように思います。「ジプシーダンス」のカスタネットがむちゃくちゃかっこよかった。カスタネットで感動したのは始めてです。

「立ちはだかる難敵」の目玉と言えばのティンパニ。前回のシティフィルの演奏者はもうネクタイをブンブン振り乱しての熱い演奏でしたが、今回はクールにキメられてました。

栄光への戦いがあまりにハイクオリティ

栄光への戦いはCDさながらの緊張感。シティフィルの時より断然良かった。特に鉄琴の高速16分があまりに淀みない。すごすぎ。

オーボエが素敵すぎた

あと今回で特に印象に残ったのは、オーボエの音色があまりに美しいこと。
聴きどころは「恐怖の洞窟」や「エレジー」でメロディー。オーボエってジャズ畑の俺からするとほとんど馴染みが無い楽器ですが、こんな素晴らしい楽器もあるんだなぁと改めて気付かされます。
このオーボエの方、開演前にステージでずっと練習していたのですが、その時からすでにソロでもうっとり聴けるくらいの演奏力でした。

アリーナのテーマはやっぱりきつい?

やっぱりアリーナのテーマのトランペット、冒頭の3連の降下フレーズは鬼門のようで、さすがの都響でもちょっとだけきつそうでした。トランペットのことは良く存じませんが、ピッチの安定がとりずらいフレーズなんだろうと思われます。

先生も歳なのか

1セット目も2セット目も、ずっとMC無しの連続での演奏。これはちょっとコンサートにメリハリが出ないなぁと思いました。途中でだれる瞬間が何回か…。次は是非1曲ごとに簡単にでも話を挟んで欲しかったりします。

大本命の海図をひろげて

私がこの世のゲーム音楽で最も好きな曲、「海図をひろげて」。初めて群響で聴いたときは涙ドバーでしたが、3回目となると落ち着いて感動できます。
…だったのですが、2週目に入って先生がすくっと立った時は冗談抜きで神が降りてきたと思いました。鳥肌立ちました。

アンコール

さすがに何回もドラクエのコンサートに来てると分かるのですが、アンコールには必ず「おおっその曲をやるか」と唸らせる選曲が用意されています。もうコンサート始まる前からこれが楽しみでしょうがない。さて今回は…

1回目

まず1回目のアンコールは、先生の「テレビCMで…」のくだりで会場がどよめき、IIIの「冒険の旅」へ。
生で聴くのは初めて。世の評価と違って、個人的にはIIIはそんなに思い入れがある訳ではないのですが、このオケ版のイントロはもうやられました。鳥肌が立った。生演奏の力と言う以外にありません。

2回目

鳴り止まない拍手に応えて再度先生が登場。「じゃーん」と紹介した、ドラキータクトを披露。シアトリズムの発売記念にスクエニが作ってくれたのこと。エンビの色が指揮者っぽいかららしい。お茶目。しかし先生、未だにスクエニじゃなくてエニックスと言っている。

先生が「じゃあ、10の序曲で」と紹介。会場が「おおー」と唸る中、中には悲鳴のような声をあげてたお客さんもいました。

実は10は全くやってないので、てっきり9と同じ序曲かと思ってました。

それが、イントロ後のスネアロール、たった4小節なのですが、その後ばーんとメインテーマに入った瞬間に
たまらず涙が出ました。

とっくに完成されたと思ってた序曲ですが、この曲が生まれて30年近く経ってなお進化を続けていることに、冗談じゃなく奇跡めいたものを感じます。

前にも書きましたが、この曲のすごくて不思議なところは、全く同じ曲なのに冒頭で聴くと「始まり」を予感させるのに、終幕で聴くと「大団円」を感じさせるところです。
多分ドラクエをやったことがあるからそう聴こえるのでしょうが、他のゲームでこういう音楽を聴いた記憶はありません。クロノクロスや天地創造もゲーム音楽としてのクオリティはズバ抜けていると思いますが、こんな役目を果たす楽曲を生み出すまでは至っていない、というのが私の考えです。これも、すぎやま先生がドラクエというゲームに対する想像力が成せる業なんではないかと思っています。

ドラクエはIVが一番好きなので天空シリーズの序曲が好きだったのですが、このアレンジを予想外に生で聴いた体験が衝撃的すぎて、一躍私のトップオブ序曲になりました。ほんとこの体験ができてよかった。

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ドラクエコンサートの醍醐味

ということで気持ち悪いくらいベタ褒めのドラクエ4コンサートでしたが、実際それくらい感動したのでしょうがない。この感動がどこから来るのかと言えば、
作曲者自身が指揮をとっている
ことに尽きます。

ここまで来ると宗教みたいかもしれませんが、同じ空間にいるというだけで私は感激してしまいます。すぎやま先生も84歳ということで、あと何回これを体験できるのか分かりませんが…。ドラクエ4は聴けるだけ聴いていこうと思います。

ちなみに

ドラクエ4の楽曲を解説してる方がいます。どのパートをどの楽器が演奏しているか調べたくなったら重宝します。
交響組曲ドラゴンクエストⅣ

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