20年以上放置する私でも指板とフレットのお掃除ができた、ギターやベース用フレットバターの使い方

半年以内

エレキベースを弾きはじめて20年以上経ちますが指板もフレットも掃除をした事が一度もありません。これは相当やばいのでは?と急に思い立ち、YouTubeでメンテナンス動画を見漁るもどれもめんどくさそう…と心が折れそうになったところ、こんな商品が目に留まりました。

フレット磨き専用クロス Fret Butter フレットバター

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フレットバターという商品で、「指板もフレットもこれ1枚でOKです」という手軽さが私の心をワシ掴みにしました。

Aamazonのカートに入れていたピカールやオレンジオイル、ポリッシュ、マスキングテープなどを全て消去して、この商品だけを購入しました。

フレットバターを使った結論

20年以上楽器のメンテナンスをしてこなかったこの私が「年に1度ならやっていいかもな」と思えるくらい、かかる手間に対する効果がとても優れています。
愛用者が多いらしい商品ですが、私からもおすすめさせて頂きます。

指板がてっかてかになります

以下、体験談レポートです。

フレットバターの内容と、用意するもの

ギター弦のパックと同じサイズです

こんな状態で到着します。

中には布が1枚

やたらとオイリーな布が1枚だけ入っています。この布1枚が1,200円します。

用意するもの

それ以外に、乾拭き用のクロスと、油避け用に手袋を用意します。油が気にならなければ手袋は無くても良いです。

フレットバター利用の様子

手持ちの4つのギターやベースに使いました。

第1走者: Rhinoのアクティブベース

私が人生で始めて買ったベースです。リハでもライブでもほとんど利用せずもっぱら自宅練習用とはいえ、25年くらい何もしていません。

疑似ネック起き

ネック起きが無いので、タオルで代用します。

指板の様子です。

ひくほど汚いです

これをフレットバターで拭き拭きしました。

After

なかなか綺麗になりました。ただしフレットはピカピカという訳にはいかず、金属部はピカールやコンパウンドに軍配が上がりそうです。YouTubeでピカールでフレットを磨いた動画を見ていたので、ちょっとだけ期待外れでした。
ただし指板に潤いが戻ったようで、嬉しいです。

汚れがびっしり

1本拭いただけでフレットバターはそれなりに汚れてしまいました。

後で知ったのですがフレットバターは軽く指板を拭くぐらいで良く、磨くのはクロスでやればいいのですが、私はフレットバターで直接フレットをガシガシ磨いていしまいました。指板に油が付きすぎたのではとちょっと不安になっています。

第2走者: YAMAHAのTRB-JP2

次はダントツで一番弾いてきた6弦ベースのこいつです。これは買って20年弱経ちます。もちろんメンテナンスは何もしていません。

弦を逃がすテクニック

2本目になると少し知恵がついてきます。弦が指板に被さらないようにマスキングテーブで固定をしました。

ひくほど汚い

1本目よりもえらい事になっています。こっちのベースはリハにもライブにもと、膨大な回数外に連れ回してきたので、それもそのはずです。

処置後

指板もフレットも綺麗になりました。
なお相変わらず正規の使い方よりもフレットバターをゴシゴシ使いまくってしまっています。

乾拭きに使ったクロス

20年分の汚れを拭かされてクロスがえらい事になっています。

第3走者: Gatewayのアコギ

Gateway TF-2000S

これは15年前に中古で買いました。後で知ったのですがなかなかレアなモデルらしいです。

ひくほど汚い

ベースは本業なのでケースに入れて保管していたのですが、アコギはケースの外に置きっぱなしの生活をしてきたせいか、弾き込んだベースよりもさらに汚れがすごい事になっています。

After

3本目となるともう驚く事は無いですが、綺麗になりました。ただやはりフレットはどうしてもくすみが残ります。

第4走者: Fenderのジャズベース”Capri Orange”

Fender Player Jazz Bass “Capri Orange”

昨年10月に購入したばかりのメインベースです。中古とはいえ前の所持者がめちゃくちゃ綺麗に使ってくれていたので大きく気になるような汚れはありません。

いちおうBefore

とは言えせっかくなのでフレットバターで磨いてみます。

いちおうAfter

指板は少し潤いが出たかな?程度の変化。ただしフレットは目に見えて光沢が増しました。

買って1年未満の楽器なんですが、掃除するとフレットバターとクロスの両方がそれなりに黒ずんでしまいました。もっとマメにお手入れしてもいいのかなという気にさせられました。

ERNIE BALL Super Slinky Bass 45-100

本論とは関係ありませんがこのタイミングで弦を変更しました。アーニーボールにしている特段の理由はありません。

塗り過ぎに注意しましょう

フレットバターは磨くものではなく、拭くものである。という認識は持っておいた方がいいかもしれません。上で書いた通り、私はこれでゴシゴシと磨いてしまいました。

私が4回使った後のフレットバターはこんな様子なのですが、

多くの汚れを取り除きました

メーカーがこれ1枚で20回使えると言っているのに対し、4回分の汚れを明らかに超えてしまっています。1回あたり2~3倍くらい使ってしまっているようなので、その分フレットや指板に油がベトベトについている事になります。これの影響がどう出るか、ちょっと不安ではあります。

と思ったら、私以上にベタベタに塗りまくっていたベーシストの方がいましたので少し安心しました笑。

動画の後半で塗り過ぎについて触れられています。

掃除後、甘い匂いが強く残って「やっぱ塗りすぎたかなぁ」と不安になりましたが、ケースの外に出して2週間ほど経つ頃には匂いはすっかり無くなりました。

総括

指板とフレットがピカピカになるフィジカルな効果を通して、楽器に愛着が増すというメンタル面での効果も得られました。
20年楽器を放置するようなスーパーずぼらな私ですら「もっと早くやっときゃ良かった」と思える手軽さですので、よく弾く愛機だったら1年に1回くらいのペースでやっていいんじゃないでしょうか。

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