エレキベースのグルーヴ感と安定感を鍛える基礎練 2026年版

3日以内

毎年エレキベースの基礎練を積み上げて行きます。ベースを弾きはじめて20年と経ちますが、ようやく基礎練が土台になるという感覚が芽生えてきました。

去年(2025年)の記事はこちら

上記のうちまだやり切れていないメニューは再掲しつつ、新たに基礎練として取り入れるものを加えて2026年に取り組むのトレーニングメニューとします。今年は右手強化年間となりそうです。

目次

01. 右手を見ながら、かつブリッジ(リア)ピックアップ側で弾く(練習時のみ)

1音1音の発音をハッキリさせるためのトレーニングです。去年も同じ目標を立てましたが、まだ体に染み付いていないので再掲します。

まず、練習中はめっちゃ右手を見るようにします。

こういう景色になる

右手のフォームにまだ多くの改善余地があります。練習中に凝視する事で常にチェックする事を習慣づけます。

また、ブリッジピックアップ側で弾く意味合いとしては、筋トレに該当します。

Vincen García

プリプリ音で高速フレーズを弾きこなす名手として、去年と同様Vincen Garciaを挙げます。去年は来日時に渋谷スクランブルで撮ったショート動画が(ごく一部で)物議を醸しましたね。

張力の強いブリッジ側の弦でしっかり音を出し切るには指にかなりの筋力が必要です。それを鍛えます。筋トレで重要なのはなにも破壊力を出す事ではなく、指のコントロール力を上げる事にあります。

02. 右手の薬指と小指はまるめる

私のデフォルトはこうなのですが、

薬指と小指が開き気味

こうします。

まるめる

私にとってはこちらの方が指がまわりやすいです。指がこんがらがる感覚が軽減され、人差し指と中指に集中できる感覚が増します。冗談ぬきに、こうするだけで弾けるようになったフレーズがあります。

Richard BonaやMohini Deyなど、右手が開き気味なプロベーシストも多くいますが、私にとってはまるめる版の方が良かったです。

2026年中には無意識でもこの状態が維持されるようにします。

03. 必要最小限のフェザータッチ

音の粒をフレーズの難度に左右されずに揃えるトレーニングです。

しっかりとした力で弦を弾く事がハギレの良いペースサウンドを生み出す事は事実です。一方で、それを意識しすぎて早いフレーズで指が追いつかなくなる事は避けるべきです。そして往々にして、そういう場合は音量がバラバラになります。
困難なフレーズでも音の粒を揃えられる力加減がデフォルトであるべきで、逆に、簡単なフレーズでもその力加減を維持する方が望ましいと考えます。私の場合、かなり脱力する事を意識する事でその状態を得られます。

フェザータッチと言っても弦に負けるようでは本末転倒です。基礎として指の筋力は必要です。そのため筋トレの重要性を上述しました。

また後述しますが、この感覚は生音での練習では身につきません。アンプでの練習が必要です。

04. ピッキング後、右手の中指を返す基礎練

高い弦にフレーズが移動する際のリズム安定のためのトレーニングです。

これ、言葉での説明が難しいですが、ドラムのアップストロークと同じ発想だと思います。

弦を弾いた後に、指を戻す!

図解するとこういう事です。高い弦側にフレーズが移動する際に中指が振り下ろせる位置にいる事が重要です。こうする事で狙ったタイミングで弦を弾きやすくなります。
逆にこれができないと、弾きたいタイミングに振りかぶる動作が挟まるため、リズムが遅れがちになります。

中指に関してこの運動に弱みがある事が発覚したため、今年はこのトレーニングに取り組みます。
なお、人差し指は知らん間にできていたようです。

05. 右手の角度、ベースボディに対して垂直気味

これも弦移動時のプレイを安定化するためのトレーニングです。
リズムや音の粒のブレは、だいたい弦移動時に起こってしまいます。垂直気味にした方が右手のフォームを維持したまま弦移動がしやすいです。フォームを維持するという事は、弦に対する指のかかり具合も維持されるので、音の粒も揃いやすくなります。

垂直気味の方が現移動がしやすい理屈

プロベーシストのフォームを見てると右手の角度については諸説あるように思いますが、私には垂直の方が負担が少ない実感があります。垂直タイプの名手としてはHadrian Feraudがいます。

Hadrian Feraud。抱え込むような右腕

私の場合これを真似すると右手の位置が安定しませんが、彼は強靭な肩や腕の筋肉で安定化しているのでしょう。楽器演奏はやはりフィジカルに帰結するのではと思わされる一枚です。

06. 左手の親指は、真ん中を支える

円滑な押弦に有効です。具体的に言うと、薬指と小指に力が入りやすくなり、しっかりとした押弦がしやすくなります。

だいたい中指か薬指の位置

例として、薬指と小指を多用するSpainのキメフレーズで比較すると分かりやすいです。力がコントロールしやすいので、押弦のタイム感もシャープになる感覚があります。

これも、2026年中に無意識でもこうなるようにしたいところです。

07. 常にヘッドフォンアンプで練習する

上記のようなトレーニング効率を最大化するために最も重要なのが「常にアンプで練習する」ことです。私はようやくこれに気付きました。

生音で基礎練習をするのをやめ、必ずヘッドフォンアンプを通してやります。家にアンプがある方はアンプでもOK。生音での練習だと、以下の感覚が身に付きません。

  • ミュート。生音で弾けた気になってもアンプで弾くと音が濁っていて愕然とする
  • 音の粒。生音のバランスとアンプの出音は別物。
  • パワー。上記でフェザータッチを狙うと書きましたが、生音だとこの力加減の正解が分かりません。

ベースプレイにおける極めてファンダメンタルな部分は、アンプでの練習が必要だと思います。生音での練習はせいぜい運指を覚えるまでであって、サウンドの練習にはなっていない、ということです。
重要なのが、運指を覚えるとかスケール練習といった左手系の練習であってもアンプで練習する事です。今年はこれを徹底します。

昔、John Patitucciが「生音で練習する事が大事である」みたいな事を言ってた記憶がありますが、私にとってそれは正解ではなかったようです。

08. 胸を開いて演奏する

これは去年の再掲ですしベースのグルーヴ感とは話がズレますが、人として生まれたからには美しい姿勢で楽器を演奏したいものです。という事で、弦楽器の演奏者の中で最も美しいと思う浅井健一氏をいつもイメージして演奏姿勢に取り入れたいと思います。

ベンジー、美しい

特に自宅で座って練習している時には注意が必要です。すぐ楽器を覗き込むような、背中の丸まった姿勢になりがちです。無意識でも地球に対して垂直な姿勢を板に付けたいところです。

以上です。
今年もベースプレイの飛躍の1年になるようにしたいものです。