モニターアームを横方向のポールに設置した事例と注意点

支柱取り付け型のモニターアームを横(水平)方向のポールに設置できるのかどうか、世の中に情報が無かったのでここでレポートします。
同じ事を検討されている方の助けになれば嬉しいです。ほとんどいない気もしますが。

我が家の状況

モニターアーム
PCデスクの向かい(PCモニターの背面)に横向き=水平方向のポールが備え付けられています。使途不明です。

この家に住んで3年経ったある日、「ここにモニターアームが設置できたら確実に幸せになれる」と思いつき、レッツトライしました。

設置できました

Before/Afterはこの通りです。

恐らく私が感じた感動の1/100も伝わっていないと思いますが、机が劇的に広くなってもう最高です。

以下、私の体験から得られた注意点を述べます。

超大事。ポールが回転しないか要チェック


ここがぐるぐる回るようですと、恐らくどう頑張っても固定できません。
我が家のポールは1°くらいグラつきますが、ちゃんと止まるので良かったです。完全に盲点でして、作業途中に気付きました。

背面にドライバーが入るスペースがあるか要チェック

モニターの背後からVESA企画にネジをぶち込みます。安定度を考えると結構キツ目に締めたいのでそれなりのサイズのドライバーが望ましいです。
もし背後が壁だったらドライバーを刺せるスペースがあるか確認しましょう。

写真を再掲しますが、我が家は背後が窓だったので開けたら余裕でした。
モニターアーム

いまいち確証の持てない製品選び

サンワダイレクトの100-LA051(1関節タイプ)を選びました。

類似製品よりも高価ではありますが、この製品に決めた理由は以下の通りです。

  • 耐荷重が20kg。他の製品は8~10kgなので頑丈だろう。
  • 唯一「水平方向のポールにも使える」と明記されている。
  • 関節が多いものだと固定力に不安があるので、関節数が1つのものをチョイス。


上図はAmazonから画像をお借りして90°回転させたものです。左のものがやはり頑丈そうに見えます。右のものは関節部分が左右にズレているため、かなり怖いです。

1関節タイプでもだいぶでかいです。


13インチMacbook Proとの比較です。でかい。


そしてくそ重いです。アベンジャーズにこんな武器を振り回す方がいらっしゃった気がします。


モノが届いてから知ったのですが、ボルトを締める事で関節部分の固定度を調整できます。限界までキツく締めるとかなり安心するレベルで固定できます。

最大の難関。高さ調整

横ポール取り付けの最大の難点は、モニターの高さがほとんど調整できない点にあります(もちろん、ポール自体の高さが変更できる場合は別です)。

私は入念に設計図を描いて検証しました。

1関節のアームだと数cmしか上下できません。
自分の場合は1関節のアームでも現行のモニター位置をほぼ維持できる事が分かったので幸いでした。

なおどうでもいいですが、今回はSketchではなくFigmaで設計図を描きました。

では、3関節のアームだとどうなるでしょうか。
すみませんが3関節のものは購入していないため、以下の図はメーカーの設計図から判断した私の想像である事をご容赦ください。

図解するまでも無い気もしますが、微妙な高さにしたい場合は、モニターが手前に迫って来ざるを得ないという事になります。
机の奥行きとの兼ね合いが発生し、一気に検討が難しくなります。

どうしても希望の高さに調整できないようだと、支柱とセットのモニターアームを買うしか無い気がします。


例えばこういうの。

結論:モニター浮かしは最高

高さ調整さえうまくいけばスタンドの無いモニター生活は極めて最高です。
ぜひチャレンジしてみて下さい。