一生モノのFenderジャズベースを見つける旅 〜 American Professional II 編

1年以内

YAMAHAのTRB-JP2という6弦ベースを購入して以来、ずっとメインで弾き続けて20年が経ちました。私のようなアマチュアが語るのも気が引けますが6弦ベースとしての完成度は非常に高いと思います。ひとつの芸術作品のような気もしています。

20年来の相棒

が、重い(5.2kg)。自分の高齢化と共に弾くのが辛くなってくる。
加えて私がバリバリとソロをとらない(とれない)ので、この楽器のポテンシャルを引き出せていないのではないか。…そういう気がしてくると、

ベーシストとして生まれたからには、墓場まで持っていくようなFenderの4弦ジャズベースを一本くらい持っておきたい。

最近、そういう気持ちが芽生えています。

こんな宣言をすると浮気している気がしてくるのが楽器の不思議ところで、20年来の相棒を見捨てるという意味ではなく、追加を検討しているだけだよ、と言いきかせます。誰に言い聞かせているんだ。

で、まず目をつけたのが American Professional II

Fenderのウェブサイトより

色が気に入りました。Mystic Surf Greenという色らしいです。基本的に私はまず見た目から入ります。

公式によると以下の特長を有しているようです。

  • V-Mod II single-coil Jazz Bassピックアップ
  • Slim “C”ネックシェイプ
  • ボーンナット、20本のナロートールフレット
  • HiMass™ヴィンテージブリッジ
  • Posiflexグラファイトトラスロッド

一部のベーシストから軽蔑されそうな事を言いますが、「だいたいFenderのジャズベの音の範疇」のサウンドであれば私はそれでOKです。ベースのサウンドの細かいところって、バンドで「せーの」で音を出したら誤差の範疇だと思ってるので、よっぽどおかしな音じゃない限り拘りません。

スタジオでレンタルしました

で、先日バンドリハで入ったサウンドスタジオノア新宿店で、ちょうどこの楽器が1時間330円でレンタルしている事に気付き、これ幸いと使ってみました。

Fender Jazz Bass American Professional II

かっこええー。
よく考えたらメイプル指板のベースをまじまじと弾くのは初めてかも知れません。

感動レベルの軽さ

まず、軽さに衝撃を受けました。
ついさっきまで6弦ベースを弾いていたので余計に差を感じやすいのでしょうが、誇張抜きに何も担いでないんじゃないかと錯覚するレベルでした。

このモデルの重さが4kg前後らしいので、TRB-JP2(5.2kg)と比べると25%ほど軽量化されている事になります。が、本人が感じる差は数字上の差よりもとても大きかったです。この軽さは本当に魅力的だ…!

ネックの握り

スリムCシェイプという形状で比較的新しくてモダンなモデルらしいですが、かなり元も子もない事を言うと、まな板のような6弦ベースのネックに比べたら4弦である時点で弾きやすかったです。

TRB-JP2で練習してた曲をいきなりこのベースに持ち替えてバンドリハに臨みましたが、全く問題なく弾けましたし、特に障害を感じる要素はありませんでした。

肝心のサウンド

E弦の出力が弱い…というかヌケてこないのがかなり気になりました。サウンドが陥没している感覚です。A弦以上はしっかり聞こえる音がしてたんですが。

これがパッシブベースの弱点か…と思ったのですが、よく考えたら、アンプのイコライザーで80Hz以下を5dbくらい削っていたのでそのせいかも、とこの記事を書いていて思い出しました。
(直前まで弾いていたTRB-JP2の低音がやたらでかいので、いつもアンプでローを削っている)

これは改めて検証が必要だと思われます。

見た目

楽器単品で見るとむちゃくちゃかっこいいと思っていたんですが、自分が持つと似合ってないように感じられました。理由は言語化できません。

ちょっとというか、結構テンション下がりました。

バンドで音を合わせないとベースの事は分からない

やっぱりスタジオでバンドで合わせてみて、これは楽器を評価するのにとても良いなと思いました。

楽器屋の試奏室で小さい音量で弾いたら、どれも良い音に感じちゃうんですよね。
あと、ベースという楽器は小さい音量でも他の楽器の邪魔をせず、ちょうどいい感じで抜けてくるサウンドである事が重要なので、一人で試奏しても「評価できない」というのが実情です。

経験上、安い楽器ほど、一人で弾いても問題ないのにバンドアンサンブルに入った途端に聞こてこないという事がありがちなので、やっぱりバンドで音を合わせてナンボと感じます。

全国の楽器屋さん、購入前の楽器のレンタルサービスやってくれないですかね。

次に気になるジャズベースは

Made In Japan Traditional 60sというモデルが気になっています。

公式サイトより

このモデルが気になっているというか、Fiesta Redというカラーが気になっています。写真だとその良さが分かりづらいんですが、実物の色はバキッとした赤じゃなくてアンニュイな色で、とても良いんです。

ただボディ材がバスウッドだというのが気になってるんですよねぇ。あんまり評判が良くなく。