Street Fighter2 All Stage BGM Chords and Bass Tabs スト2全ステージBGMのコードとベースTAB

ゲーム音楽ベースTAB譜(とコード)シリーズです。今回はスト2をやりました。
こう言うと怒る人もいるかもですが、個人的にはいまだに格ゲーBGMの金字塔だと思ってます。RPGゲーマーとしては下村さんはライブアライブの印象が強いですが、この作品も歴史に残る仕事と言えるんじゃないでしょうか。

スト2ターボSFC版の音源準拠です。アーケード版の音源の方が好きですが、バスドラの音がでかすぎてベースがほとんど聞こえません。あとSFC版とAC版で一部の曲のキーがなぜか異なりますのでご注意。

目次

リュウ(Ryu)

王道。かっこいい。それでいて途中の変態的なリズムキメというスパイスもあり、文句なし。
生身の人間が弾くならベガの曲に次いで難しいと思います。自分は弾ききれません。

ケン(Ken)

16ビートの曲が多いスト2にあって珍しく8ビートです。(ベースが採りやすい…)。

春麗(Chun Li)

右手が釣ります。ライブアライブの功夫編と似た音があってニヤリとします。

ガイル(Guile)

格ゲー史上最もかっこいい曲だと信じていますが、たぶん俺がガイル使いだったからでしょう。
変化球のように16分がズレたリズムの強拍がところどころあり、生バンドでやるならここがバシッと合えばめちゃくちゃかっこいいでしょう。

ザンギエフ(Zangief)

アーケード版のバスドラの重量感がザンギエフという重量キャラのイメージにピッタリなんですが、SFC音源ではちょっと物足りなさが否めないとこあります。

ブランカ(Blanka)

正直、Aパートのコードはあんまり自信ありません。
好きか嫌いかという話は置いといて、この曲がスト2で一番シンプルに凄いなと感じます。発想の斜め上から飛んできたというか、「ブラジルの曲書いて」と言われて、自分だったらこんな曲絶対出てこないと思います。下村さんのクリエイティビティを最も感じるのはこの曲かもしれません。

ダルシム(Dhalsim)

唯一のメジャーキー曲です。
作曲者の下村さんが「後で聴いたら全然インドっぽくなかった笑」とインタビューで言っていたのを見た事がある気がしますが、確かに音階的には全然インドのスケールじゃありません。音色でインドっぽく聞こえる不思議。

E・本田(E. Honda)

スポポンという鼓(つづみ)の音は、ライブアライブの幕末編にも同じ音が使われていて、これもニヤリとするところです。

バイソン(Balrog)

バイソンというIQ低めの脳筋キャラのテーマ曲を作曲するにあたって、ラスベガスの妖艶なイメージから発想するというところが素敵です。

バルログ(Vega)

ベースラインはシンプル…なはずなんですが、バスドラと被っててなかなか正解が採りづらかったです。採譜する人によってリズムパターンが違いそうです。「俺にはこう聞こえる」という事でご容赦ください。

サガット(Sagat)

なんなんだこの変拍子は。かっこええ。この曲を聴いて30年経ってるはずなんですが、恥ずかしながら採譜して初めて気付きました。

※譜面の作曲者表記に誤りがあります。正しくは西垣俊さんです。

ベガ(M. Bison)

この曲が弾くの一番むずかしいと思います。自分としては、練習する気が失せるレベルです。さすがラスボス。

全曲採譜してみて

「カプコンのステージ系アクションゲーム」という意味ではロックマンと共通項があるのかもしれませんが、ほとんどマイナーキーで、16ビート、コード進行がわりと素直な運びになっているのは似た傾向でした。
ただ殺人的なロックマンのベースラインに比べるとかなり弾きやすい曲が多いのでは無いでしょうか。生バンでもやりやすい気がします。

キーのバリエーションはこうなりました。

  • C minor: Guile
  • D minor: Chun-Li, Zangief, Balrog(バイソン)
  • Eb minor: Ryu, E.Honda
  • F minor(Ab major): Ken, Dhalsim, M.Bison(ベガ)
  • F# minor: Sagat
  • A minor: Vega(バルログ)
  • B minor: Blanka

アーケード版とキーが変化している曲は、たぶんですがSFC音源で綺麗に鳴らすための措置ではないかと推測しますが、作曲者に聞いてみたいとこです。