クロノトリガー30周年オーケストラコンサート”時を超える旋律”に行ってきた

2日以内

運よくチケットが当たりまして、ずっと楽しみにしてきたこのコンサート。過去、ドラクエやFFのコンサートには行ってきましたが、クロノトリガーは初です。

週のはじめに風邪をひいてしまいかなり焦りましたが、家にいる間にダウンを着て汗をかきまくった結果、なんとかコンディションを整える事ができました。

先行物販

前日のXのポストで「物販がヤバい」と噂になっていたので、チケットは夜の部だったのですが、早起きした物販のためだけに会場へ行ってきました。国際フォーラムまで30分の距離に住んでいる地の利を活かしまくりました。

何百人と並んでいます

そしたら、開場10分前に着いてこの列です。買えるまで1時間かかりました。

戦利品

パンフレットとTシャツを買いました。目当てのマグカップは直前で売り切れ。残念。

ヴァイナル版が発売されるようです

展示スペースはフィギュアや発売予定のヴァイナル版が。
朝だと並んでいるのは10人くらいですんなりと見れましたが、夕方の本番前は人でごった返していて、30分以上は待つくらいの行列でした。

そして帰宅。期待に胸をふくらませながら家事を行うこと数時間。

本番についての本音の感想

本日2回目の国際フォーラムです。

いつ見てもテンションが上がる景色

座席は18列目。コントラバス側の好立地!
自分がコントラバスを弾くからか分かりませんが、コンサート、だいたいコントラバスの席が当たります。

さてここからは本番を終えた感想ですが、盛り上がっているSNSにこういう事を投稿するのは気が引けるので、ほぼ誰も見ていないこの場ではドライに本音を書いてしまいます

このコンサートに心底感動した人は、この先を読んでも良い気分にはならないと思うので、お気をつけください。

まず、このコンサートに来て本当に良かったです。特に、エンディングシーンの映像を流しながらの「エピローグ〜親しき仲前へ〜」は本当に涙が出ました。

なんですが、「突き抜けては来なかった」というのが全体通しての感想です。

良かったところ、そうと思えなかったところ、混ぜて書いていきます。

まず音響について。

  • まず最初の1音目を聞いた瞬間に、「音小っさ」という印象が体を支配しました。国際フォーラムでオーケストラを聞くのは始めてで他の例を知りませんが、こういうものなのかもしれません。
  • 加えて、席がスピーカーの真ん前だったのでこれもしょうがないのですが、いかにも「スピーカーを通した音」というサウンド。特にシンバルなどの金物はやや不自然に耳に飛んでくる印象でした。
  • 最初の5秒くらいで、「あー今日はこういう音響なのか」と、気分が下がったとまではいかないですが、かといって高揚もしない、という煮えきらない出だし。
  • ただ、スピーカー前の座席の恩恵もあるにはあって、私の大好きなコントラバスの音がズンズンと聴こえてきたのはとても良かったです。

アレンジについて。

  • 一番の期待ポイントだったのですが、あまりに原曲に忠実、(あくまで私の価値観では)悪い意味でおとなしいアレンジでした。
  • アレンジというよりも「原曲をそのままオーケストラ楽器で再現した」と説明した方が近いもので、新しい解釈へのチャレンジはほぼ無かったに等しい、と感じてしまいました。だいたいの楽曲が、原曲を2ループ、2ループ目は少し楽器編成を変化、最後にアウトロを追加、という構成。
  • ただこれは、30年来のファンの気持ちを”真正面から”受け止めるという判断のうえ、敢えての選択なのかもしれません。私は中途半端に楽器を演奏する者ですから、音楽的なチャレンジを一般人以上に求めてしまっているのだと思います。
  • 幼少期からドラクエの原曲からオーケストラへのアレンジをしゃぶり尽くすように育って来てしまったのと、クロノトリガーの楽曲を大胆にオーケストラアレンジしたBlake Robinsonのアルバムを愛聴して来た事が、この期待値のベースになってしまっています。
  • そんな中、ノーマークだった『夜の底にて』は最も大胆な変化が施されていたと思います。この時ばかりはおおっと思いました。音響の迫力、音量の最大値が低かったため、全体的に静かな曲の方が感動を覚える事が多かったです。
  • これをアレンジャーの方に面と向かって言えはしませんが、最後に演奏されたメドレーは、本当に不要だと感じてしまいました。私にとっての魂のゲームBGMのひとつ『遥かなる時の彼方へ』、この曲のエンディングと物語の終わりが感覚レベルで完全にリンクしてしまっているため、どうしても違和感以外の解釈が難しい体験となってしまいました。

コントラバス部隊はむちゃくちゃ良かったです。本当に良かった。

  • 私がコントラバス弾きなのでただ贔屓しているだけ説もありますが、弦楽器パートの中で一番活躍していたように感じます。
  • 冒頭の『クロノ・トリガー』のベースラインが、他の楽器に埋もれずにハッキリと聴こえた瞬間は鳥肌がたちました。
  • 『樹海の神秘』のピッチカートもとても印象に残りました。ノーマークな曲でしたが、今日のおかげで好き度が増しました。
  • ずっと不思議ではあったんですが、この規模のオーケストラでこれだけベースがハッキリ聴こえる事ってあるんでしょうか。わざわざベースだけにマイクをたてているとは思えません。座席の位置の妙なのかも。
  • リードコントラバスの方の情熱的なプレイは見ていて気分が高揚しました。あと恐らく2ndヴァイオリンのリードの方の演奏にも情熱を感じました。
  • なんですが、オーケストラ全体としては「淡々と演奏してるなぁ…」という印象でした。10年前に見たドラクエ4ではシティフィルのティンパニ奏者がネクタイをブンブン振り回しながらの熱演に心が踊ったものですが。

映像について

  • これは感想が難しいです。
  • まず、私は基本的に見ませんでした。というか、演奏者にずっと集中していたので「目に入りませんでした」。音楽をガン聴きしに来ている私のような人間は少数派でしょう。
  • ほとんどの人は「クロノトリガーを追体験しに来ている」であろうこのコンサート、Xの投稿でも評判が良いようです。
  • 未プレイの妻にとっては、多少でも本作の雰囲気が伝わる一助となったようです。「ストーリーは分からなかった」と言っていましたが。
  • 私は映像を見ようとすると映像が、演奏者を見ようとすると演奏者が、と意識がもっていかれて、50:50という塩梅で見つめる事はできませんでした。
  • ただしエンディング曲『エピローグ〜親しき仲間へ〜』だけは事情が異なりました。ルッカとロボの別れのシーンは眼がスクリーンに釘付けになり、泣きました。日本のRPG史上に残る”泣かせるシーン”、このコンサートのハイライトはここでした。

以上が本音の感想となります。
期待値は超えてこなかったのは残念ですが、それでも泣きましたし、コントラバスはむっちゃかっこよかったし、十分来てよかったと思える体験でした。

終演後のコントラバスの方々

ストーカーみたいな写真を撮ってしまいました。すみません。

で、クロノクロスもやってほしい

クロノトリガーも大好きですが、私にとってクロノクロスが本命です。迫力のオーケストラで聞いてみたいなぁ。