freeeで確定申告をする手順 (個人事業主)

我が家では妻の確定申告を私が代わりにやっている。数年に一度のイベントのため細かい事を忘れてやたら時間がかかるので、将来の自分が1日で完了できるようにマニュアルを残しておく。

妻のステータスは以下の通り。
下記に該当しない人にはほとんど役に立たない気がするのであしからず。

  • 会社員務めしている
  • 数年に一度、副業による収入があり、その年に確定申告をする
  • ふるさと納税以外に寄付をしている

手順

00. 事前に用意するもの

  • 会社から配布される源泉徴収票
  • マイナンバーカード
  • 寄付金の領収書 (ふるさと納税も含む)

01. 銀行口座との連携を復活する

半年でAPI連携が切れる。確定申告の後、次にログインするのは半年以上先だろう。「連携したまえ」と言われるのは目に見えているので案内に従って連携を復活する。特に迷うことは無い。
所要時間は5分。

02. 未処理ステータスの入出金を登録する

勘定科目

「売上高」と「雑所得」から選ぶが、我らの場合は委託納品する類の副業しかやってないので「売上高」一択。

ちなみに雑所得とは以下。

雑所得とは、利子所得、配当所得、不動産所得、事業所得、給与所得、退職所得、山林所得、譲渡所得および一時所得のいずれにも当たらない所得をいい、例えば、公的年金等、非営業用貸金の利子、副業に係る所得(原稿料やシェアリングエコノミーに係る所得など)が該当します。

国税庁ウェブサイト

項目ごとに入力して「登録」。これで「収支の登録」が完了ステータスになる。

03. 確定申告書類の作成

freeeの導きに従い入力していく。○×形式はUIとして良い。

freeeでの確定申告プロセス

03-1. 基本情報

引っ越しさえしていなかったら特に変更無し。一瞬。

03-2. 収支

一部、入力を迷う項目がある。

国民年金に加入していますか?
「いいえ」が正解の模様。

以下の国民年金加入の要件から、妻は会社務めしているので「第2号被保険者」に該当し、国民年金を「直接」支払っていないという解釈になるようだ。多分。

  • 日本国内に住む20歳〜60歳未満の方は全て加入している
  • 自営業者は保険料を自分で納める。該当者を第1号被保険者と言う。
  • 会社に務め、厚生年金保険や共済組合に加入している人は直接収めない。厚生年金保険や共済組合が代わって必要な負担をしている。該当者は第2号被保険者と言う。会社勤めの我らは普通こちら。

国民年金基金に加入していますか?
「いいえ」。
上記の「国民年金加入における第2号被保険者」は加入できない。

国民健康保険に加入していますか?
「いいえ」。
国民健康保険とは、社会保険などに加入していない人を対象とした保険制度のこと。会社勤めをしている人は普通は加入していない。

その他の社会保険料を支払っていますか?
ここで言う「その他」に何が含まれるか分かりづらいがヘルプ情報などから整理すると「後期高齢者医療費保険」「介護保険料」「雇用保険料」「国民年金基金の掛金」「厚生年金基金の掛金」が対象と思われる。

仕事とプライベートで兼用しているものはありますか?(家事按分)
厳密には指定できる事はありそうだが、めんどくさいのでスルーする。

03-3. 確認

申告書のプレビューをするために有料プランへの加入が必要。
取引数が少なく確認する必要が薄い我が家には不要かなと思うが、freee経由で確定申告をフィニッシュするにはどうせ有料プランに入る必要があるので、今のうちに登録しておく。

04. アプリで提出

これまでの登録内容をe-Taxへ提出する。

利用者識別番号の確認

16桁の数字のやつ。失効していないか確認する。e-Taxに5年間ログインしないと失効するので定期的にログインしておいた方がいい。

e-Taxへのログインはめんどい。
Macの場合Safariの拡張機能「e-Taxソフト(Web版)」を事前にダウンロード&インストールする必要がある。App Storeではなくe-Taxサイトから取得する必要があるので注意。

freeeの「電子申告・申請」アプリで申請する

アプリをスマホのホーム画面から直ではなく、freeeのサイトのQRコード経由で開く。直で開いても「準備中」ステータスとなり何もできない。

以下が必要

  • マイナンバーカードの署名用パスワード
  • e-Taxの暗証番号

「本人の電子証明書が登録されている電子証明書と異なる」エラーが出た場合

freee側でこんなエラーが出たらe-Tax側の問題。

HUBH139E:本人の電子証明書が登録されている電子証明書と異なるため、再度、電子証明書を確認のうえ送信してください。

freee(送信側)とe-Tax(受付側)それぞれに登録されている電子証明書に齟齬がある場合に是正が必要。
自分の場合は2021年に電子証明書を更新したのがe-Tax側に反映されていなかった事が原因だった。e-Taxにログインして「電子証明書を再登録」する事で解決した。

この再登録、「受け付けました」とは表示されるが登録がいつ完了するか不明で困るが、日曜日にやっても即時反映されるので安心してよい。この手続きの直後にfreee「電子申告・申請」アプリで再申請したら完了した。

05 有料プランを解約する

これを堂々と書くのも気がひけるが、数年に1度取引があるか無いかみたいな使い方なので勘弁してほしい。

以上

2022年度の確定申告終わり。土日の空き時間でやってたら1ヵ月くらいかかった。
次に確定申告する時は1日でフィニッシュできるようになるはず。