T2 Trainspottingの感想

注:薄ーいネタバレがあります。

トレインスポッティング2見てきました。むっちゃおもろかったです。
映画の次回作っていい結果にならないことの方が多いぽいので(それほど映画に詳しくないのですがそんな印象がある)、ハッキリ言ってほとんど期待してなかったのですが、いい意味で期待を裏切られました。

じゃあどこが良かったの?と言われると、この映画についてはスカッと答えるのが難しいのですが…。
あくまで主人公4人の独特の人間関係という焦点は変えずに、時間経過だけを印象付ける映画表現、というあたりですかね。なんか上手く言えないですが、前作好きだった人にとっては大事なところがちゃんと残っててちゃんと続編に活かされてる!と感じれると思います。

ドラッグ漬けの頭のおかしい人間が織りなす、日本人にはちょっと想像しづらい仲間意識カルチャーの中、最後の最後でまだ中立の立場をとっていたと思っていたレントン(というかレントンの内面描写を中心に映画が進むのでそう見える)があっさり裏切るところが妙に爽やかに描かれるのが前作のすごいところだなぁと思って見てました。見てましたというか、今作を見る前日に15年ぶりくらいに見直して思いました。

今回は前作とは逆にレントンが出し抜かれる(しかもモブキャラに)結末から見るに、ラストにストーリー的な重点があるような作りにはなっていないように思います。それよりも、仲間関係がいびつに変化した様子が淡々と表現されるのを見て「ああ20年経つってこういうことなんだなぁ」としみじみしながら見る、という類の映画だったと感じました。

今作ではベグビーのイカれぶりがちょっとフィーチャーされすぎてたかなぁという印象は持ちます。ベグビーが突き抜けすぎてて、ちょっとホラーに寄ってしまったあたりはちょっとトレインスポッティングという映画のアイデンティティとは違うんじゃないかなぁと思わないでもないです。
まぁ、それは前作で描かれたあの4人の変な関係をどう今作に持ち込んで鑑賞するかによって感想は変わるのかもしれません。