ラブコメとして観てしまったスパイダーマン:ファーフロムホーム

多少ネタバレありです。

アンチヒーロー映画派だった私がアベンジャーズ4部作を見てすっかり悟りを開いてしまったため、観に行ってきました。すっかり我が家の映画拠点となったTOHOシネマズ上野へ。

MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)というマーベル作品の一大実写化構想における、フェーズ3の最後の作品に該当するらしいです。ちなみにスパイダーマンの前作「ホームカミング」は観ていません。

この映画、亡き師であるトニークラーク(アイアンマン)の後任という重責と一般高校生としての私生活との間で葛藤するピーターパーカーの姿と、数少ない理解者であるハッピーの不器用ながらにも助けになろうとする思いやり、最後に決意を示し敵を倒すスパイダーマン、この成長にグッとくるものである。

らしいです。
妻はそう言ってました。

残念ながら、私は主役のピーターパーカーはおろか、トニークラークにもそんなに感情移入できていない人間なので、どうもそこにエクスタシーを感じることはできませんでした。

なので、どれだけシリアスなシーンでもちょいちょい笑いを挟んでくるセンスはやっぱり日本人には無いものだなぁとかそういうどーでもいいことに関心したりもしたのですが、そんなことはどうでもよくヒロイン約のMJという子がかわいすぎたので主人公との絡みばっかり気になっていました。中盤までの「付かず離れず」ぐらいの距離感の頃が観ていて一番楽しかったです。
オペラで言外にお互いを気にしている様子が出てるくだりとか、最終日前夜のホテルから2人で抜け出す下りあたりは、男だったら全員「ああっ」と思うんじゃないですかね。

一方で途中で挟まれるド迫力の戦闘シーンはだいたい「はよ終わってくれー」と思ってしまいました。製作者に申し訳ない。

MJ役のZendaya(ゼンデイヤ)という方のVOGUEインタビューです。22歳とは思えない風格が炸裂しています。何食べたらこうなるんですかね。

どうでもいいですが、英語のヒアリング強化教材としても活用させて頂こうと思います。

さてこの2人、映画の最後で距離がグッと縮まるのはアメリカ映画として当然ではあって安心するのですが、MJから「前からあなたのこと見てたの」的な余計なカミングアウトがあり、どうやら映画が始まる前からもともと脈有りだった様子が示されました。
その処理はちょっと中途半端だろ〜とゲンナリしたのですが、いやこの映画は恋愛映画では無いのだと何度も思い出すことで心の平静を保ちました。
まぁ今作も次作への伏線が張られて終わるので、次回作に期待しましょう。

映画に関係ないですが、最後のクレジットのアニメムービーのクオリティが高すぎて、これだけにいくらかけてんやと思いながら観ていました。