ガイドブックに載っていないナイロビ観光情報 – 気温と服装、現地の移動、見どころなど(ケニア旅行記5)

膨大な時間をかけたケニア旅行記のダイジェスト編をようやく終えましたので、ようやくまとめ編を書きます。今回はケニアの首都、ナイロビの観光情報です。
地球の歩き方にも数ページしか情報が載っていないような所なので、実際に行った人間の感想としてナイロビ観光を検討されている方は参考にしてみてください。

ケニア旅行記シリーズ

  1. 下準備編
  2. ダイジェスト前編
  3. ダイジェスト中編
  4. ダイジェスト後編
  5. ダイジェストラスト編
  6. ナイロビまとめ編 ※この記事
  7. サファリツアーまとめ編
  8. ディアニビーチまとめ編

最初に結論。行ってみた感想は…

実を言うと観光資源がほとんど無く、ナイロビ単体だとやることが無いという印象です。観光目的だと何日も滞在する都市では無いかな…と。むしろそれ以外にサファリやリゾートのモンバサやディアニなどの見どころがあるので、その中継地として利用する感じですね。平日でも強盗が起きるらしい犯罪率の高さとか、あと我々が滞在してた間にメインストリートでバスの事故が起こったり…みたいな不安定な状況も拍車をかけている気が。

で、観光客のほとんどがそうしてるっぽくて、ナイロビ市街地をちょっと歩いたのですが観光客らしく人はほとんどいない状況でした。我々アジア人はもとより、白人もほとんどいない。マジで現地人しかいない感じです。

我々の場合は事情が特殊で、現地に知り合いがいたため彼に現地スポットを案内してもらってかなり楽しめました(地球の歩き方で「絶対足を踏み入れるな」と書かれてあるスポットとか)。実際、そういうディープなスポットは、実際行ってみると「確かにこれは観光客だけで行くのは絶対無理」と思うくらい危険な空気がありました。10年前くらいにニューヨークで深夜のハーレムを歩いた時もかなり緊張しましたが、それ以上でした。

ということで、結構行動が制限されます。


たまたまUberの運転手がが道を間違えたので経由したダウンタウン(地球の歩き方でも「やめとけ」と書かれてある地区)。確かに「これは歩くの無理」感がかなり出ていました。
数年前、この地区の奥にある日本人宿が強盗にあっているらしいです。

入国時の注意。イエローカード(黄熱ワクチン)

入国ルートによりますが、タイ(バンコク)やエチオピア(アディスアベバ)経由の場合は入国時にイエローカード提示が求められます。ネットで調べたら「乗り継ぎだけなら提示不要」という情報も出てきますが、嘘です。しっかり提示させられました。

俺の場合、事前にケニア大使館とエチオピア大使館の両方に電話して「経由だけなら不要ですよ」という言質をとるくらいの用意周到ぶりだったのですが、「いやもしかしたら」と念の為にワクチン打っておいて本当に良かったです。
黄熱ワクチンは一生有効なので、この際もう打っておいた方がいいです。

余談ですが、我々は今回コスパ最強エアとの声も聞くエチオピア航空で行きました。
年末年始のハイシーズン、1ヵ月前の予約にも関わらず乗り継ぎ待ち時間ほぼゼロの好条件で1人往復13万は結構安いと思います。

気候と服装

ナイロビ最大の特徴は天国のような気候にあると思います。
基本的に涼しく、風が穏やかで、日中ずっと気持ちが良いですマジで。そしてこれが1年中続くようです。逆に朝と夜はちょっと寒いくらい。アフリカのイメージとは大違いでした。赤道直下にあるくせに標高が1,600mというむちゃくちゃ特殊な環境がそうさせてるっぽいです。

ただ、雨が少ないというわけではありません。
日本とは時期がズレますが雨季もあります。4月と5月は特に降水量が多いみたいです。日本の梅雨くらい?我々が滞在した11日間(年末~年始)では1日だけ雨が降りました。最終日だったので観光への影響はほぼ無かったのは運が良かったです。

こんな服装を用意しておけば間違いないと思います。

  • 朝と夕方:寒さ対策はした方がいいです。脱ぎやすく薄手の長袖があるといいと思います。なぜ脱ぎやすい方が良いかと言うと、日中はそれ着てるとかなり暑くなるからです。俺はカーディガンを多用しました。
  • 昼:Tシャツ一枚でもいいくらいですが、朝と夕がちょっと厳しいので、薄手のシャツくらいがちょうどいいと思います。気温的には半ズボンでもいいのですが、現地に半ズボンの人が一切いないので長ズボンの方がいいです。半ズボンだとかなり浮きます。
  • 宿では:半袖+半ズボンはたぶん寒いです。ロンT1枚+ジャージくらいがちょうどいいと思います。


朝はちょっと寒いのでこんな格好でもいけますが、これ昼を過ごすのは結構きついです。


日中はこんな感じ。ビジネスマンはジャケット着てますが、暑そうです。

現地での通信

SIMフリースマホを持っていき、現地でSIMを買います。
3種類くらいのキャリアがありますが、悩むくらいだったらSafaricomにしとけばOKです。日本で言うNTTドコモみたいなもんで、カバーエリアが一番広いと言われています。実際、サファリの荒野でもちゃんと通信できました。


ジョモケニヤッタ国際空港の到着口すぐのところにお店があるので、ここで買えばいいです。SIMが100円で、5GBチャージで2,000円とか。
特に宿関係で電話をする機会はけっこうあると思いますので(到着が遅れるとか)、通話ができるモードがいいと思います。

現地での移動は全てUber

Uberが走りまくっているので、犯罪対策という意味でも現金保持という意味でも便利です。徒歩5分以上の距離なら迷わずUberを呼びます。

金額は、だいたい20分乗って700シリング≒700円くらい。日本の1/2か1/3といったあたりでしょうか。この金額設定もあってUberの利便性が飛び抜けています。
まぁというか市内に電車が通ってないので、飛び抜けてるというかUberを使うしかないという方が正解ですが…。Uber登場前はどうやって移動したら良かったのでしょうか。ほんといい時代に来ました。


ほとんどが日本の中古車。カーナビが当時の設定のままで放置されています。誰も活用していませんでした。

宿はAirbnbで正解でした

ナイロビの宿は満足度の高いものでした。
まず、Airbnbでの手配だと、現地で宿主と会って話すという体験がおもしろいです。女将におすすめのお店とか聞きました。あんまりローカル体験をしづらいナイロビだとなおさら価値を感じます。ホテルだとこうは行きません。

あとは、コテコテのホテルじゃなくてローカル色の強い部屋を楽しめます。これはたまたま選んだ宿が良かったのかもしれませんが、とにかくアフリカの家具、特に布のセンスに感動しました。


1軒目の宿。


2件目の宿。アーティストのマネジメントもやってるハイセンス女将が運営してて、部屋が楽しい。こちらは1泊だけでしたが、それには惜しいクオリティでした。次来たらここに泊まりたい。

両方とも1泊4,000円くらいの相場でチョイス。KILIMANI(キリマニ)という地区の東側のエリアに位置する宿でした。この辺りは比較的安全という話を聞きました。
この辺りだと、シティ地区(唯一歩いていいとされる商業地)にもUberで5分(150円くらい)だし、空港へも20~30分で行ける距離なので利便性も悪くありません。

現金はどれくらい持つべき?

すみませんもう記憶が曖昧でハッキリ覚えていないのですが…。
我々の場合、大型ショッピングモールをハシゴしたので、ほとんどカードで支払いができました。移動もUberなので現金の必要性はかなり薄かったと言えます。だいたい1日1,000シリング≒1,000円分くらいを持ち歩けば十分な気がします。

犯罪対策

我々は11日間の滞在で強盗にも盗難にも遭遇はしませんでしたが、こういう対策をしていました。

  • 財布は3つ携帯する。
  • 1つ目は何かあった時に最初に差し出す財布。1,000シリング(=1,000円)くらいを入れておく。
  • 2つ目はさらに奪われる場合に差し出す財布。失ってもいいくらいの金額を入金したプリペイドカードを入れておく。
  • 3つ目はガチ財布。クレカなどを入れておく。これはズボンの内側に入れておく。よっぽどのことが無い限り死守。
  • どの財布も支払いの時以外は絶対に出さない。

強盗にあってないのでこれが有効かどうかは分かりませんが、何よりも安心できるレベルまで対策をすることで、素直に観光に集中できるメリットはかなり強く感じました。

上記は「もし強盗にあったら」の場合の対策ですが、それ以前に

  • 移動はすべてUber
  • 歩くとしても人通りが多い道だけを選ぶ
  • 宿に置く荷物はつど鍵をかける

あたりは基本行動としてやっておくべきことかと思います。

ローカルスポット

上述の通り、街をウロウロする難易度が高いのであんまりローカルショッピングを楽しむ機会はありません。ちょっとだけ紹介します。

展望台


ジョモケニヤッタ国際会議場という建物の屋上。パスポートと入場料(たしか1人500円くらい)が必要。まぁ普通の展望台だし特段素晴らしい眺めがあるというわけでは無いのですが、俺はなぜかここで「ああついにアフリカに来た」感があってすごく好きでした。

国際会議場


展望台の中にある会議場です。これ、ガイドブックにも載ってないし一般開放されてるのかイマイチよく分からないのですが、暇だったのか知らんがガードマンが案内してくれました。あんまこういう空間に入ったことが無かったから感動しました。まぁでも検問されてる風でも無かったので普通に入れると思います。

Haria’s Stamp Shop


ケニアに来てひたすら布の模様に感動したので、いくつか買って日本の自宅をデコレーションしたい欲求にかられ、宿の女将に教えてもらって行った布屋です。1枚1,000円前後で、180cm×180cmくらいのサイズのものが買えます(もちろんモノに依る)。でもだいたいが超お買い得。

ヒルトンの土産物屋


色んなブログで紹介されてるので有名だと思いますが、ヒルトンの1階にある、喧嘩別れしたインド人兄弟(激似)がそれぞれやってる土産物屋です。サファリツアーの帰りに寄らされる土産物屋よりも1/5とか1/10の金額で売ってますので、マジでこの店で買う方がいいです。次に紹介するCity Marketの土産物よりもユニークなものが売っていて、おすすめです。

City Market

ガイドブックにも載ってるくらい有名な屋内市場なのですが、ちょっと危険度が高いのと、なんかよくある観光客向け土産物屋って感じで特におもしろくはありませんでした。5分で退場。

ナイトライフ・音楽

Westgate Shopping MallのArt Cafeでジャズライブが定期でやってるというので行ってみました。

まぁライブというより、カフェのBGMという体だったので、本音を言うともっとがっつりライブを聞いてみたかったというのはあります。

それ以外には、すみませんが今回はクラブには行ってないので何も紹介できないのですが、Westlands(ウエストランズ)という地区にクラブがあるとは聞きました。

ショッピングはほとんどモールで

必然的に安全度の高そうな大型ショッピングモールに足が向いてしまいます。我々は合計7軒もモールに行ってしまいました。モールに入るといきなり国籍が多用化し(おそらく駐在員)、かなり安全な雰囲気が増します。もちろん現地人が危険という意味ではないのですが。

行ったモールを紹介してみます。

Junction Mall


クリスマスの日に行ったのでほとんどの店が閉まっていて廃墟みたいでした。ただ店が開いてたとしても、日本の普通のデパートとあんまり変わりがなさそうで、わざわざナイロビに来て足を伸ばすべきかどうかは怪しい。
おすすめ度:★★☆☆☆

Two Rivers Mall


2016年に出来たらしいメガモール。新しいだけあって、おしゃれなカフェやお店が多い。ウルトラなでかさを誇る(東アフリカで1番大きいらしい)。まる1日潰せるが、潰すべきでない気もする。モダンアフリカを体験したいならいいかも。
おすすめ度:★★★★★

Westgate Shopping Mall


2013年にテロが起きたモール。その情報だけでちょっと緊張が走る。お客さんもあんまりいないし、規模も他のモールに比べたら全然小さい。Art Cafeでライブがあるというので2回来たけど、そんなに来てもしょうがない気がする。
おすすめ度:★☆☆☆☆

The Village Market


ぜんぜんそれっぽい写真が撮れていないけど…、デパートみたいなハコ型建築でなく、野外のオープンスペースがあったり、そこでご飯が食べられたりと落ち着くにはいいモール。お土産にウケそうな現地ブランドが入ってたりとお洒落度も高い(ただ値段が日本レベル)。
おすすめ度:★★★☆☆

The Hub Karen


中心部から距離は離れる。このモールは最も国籍がバラバラで、巨大なゲーセンがあったりと家族向けに作られている。たぶんこの辺りに駐在員が多く住んでるのかな?インド系の人が多く感じた。現地ブランドのお店が多く入っていて楽しめた。俺はここでベルトを買いました。
おすすめ度:★★★★☆

Yaya Shopping Centre


ランチの写真しか撮ってなかった。ほんの一瞬しか寄らなかったけど、規模がけっこう大きそうだったのでいろいろ見る分には楽しそう。でも、ちょっとブランドショップというよりはチェーン店が多い印象。観光客よりも現地の人向けな気がしないでもない。
おすすめ度:★★★☆☆

Prestige Plaza

写真が無い。ランチを食べようとちょっと立ち寄っただけだが、見た感じ、規模もそんなに大きくないし、ちょっと古くてお洒落なスポットも無さげだった。
おすすめ度:★☆☆☆☆

行ってみたかったところ

キベラ地区

東アフリカ最大のスラム街です。興味半分で行くべきところでは無いかもしれませんが、時間があったら行ってみたかった。Airbnbのアクティビティでツアーガイドやってくれる人とかを見つけられると思います。

カジノ

街中にけっこうカジノがあります。人生でカジノに行ったことないので行ってみたかった。ちなみに夕食が出るらしいです。

ナイロビ編は以上です

あと「サファリツアー編」と「ディアニビーチ編」を書く予定です。

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