web界隈での「言葉の使い捨て感」がものすごい

流行っている「言葉」はまず間違いなく疑ってみるのが自分の癖だ。
別に意識してそうしてるわけじゃなけど、物心ついたときからそんな感じだった。
根本的な性格がねじ曲がっているのかもしれない。

特にweb界隈ではこの「ぽっと出の言葉」の盛衰があまりに激しくて、それを見るにつけ何だか悲しい気分になる。
ただの言葉遊びかと。

例えば「web2.0」。
キャッチコピーとして惹きが強いのは認める。そんなこんなで一時期随分流行したが、この言葉が示すことを端的に説明できる人は果たしてそんなにおるんか?という疑問。
興味なかったからあまり突っ込んで調べてないけど、多分人によって定義がバラバラなんだと思う。
統一的に定義されてない言葉を、自分の都合のよいように解釈して、ニュースで煽るわ本を出すわ、の連続だったんじゃないか。

いちおうweb屋さんとして、数冊そのテの本を読んでみたが、どれも書かれてあることが曖昧で、結局「web2.0ってなんやねん」という疑問は払拭されなかった。
(読んだ本が外れだったのかもしれない)

ただ、どんな言葉も最初は曖昧状況という文脈でしか語られない中で、次第に明確な定義が練り上がっていくもんだが、「web2.0」の不幸は、議論を重ねて定義が定着する前に、もうみんな興味を無くしてしまった点だと思う。

今の標的は「ソーシャルメディア」だ。
個人的な感覚として、この言葉が使われなくなる日はそう遠くないと思う。
その次のシナリオとしては、

  • 同じような意味の、別の言葉が流行るのか? (ただの言葉遊び)
  • もはや人々の関心が「ソーシャル」ではなくなるのか? (パラダイムシフト)

かはよく分からない。

だが、いちweb屋さんとして、今このタイミングで「ソーシャルメディア」とは何なのか、ということに関して自分なりの定義をしておきたいと思った。

「web2.0」の時みたく、社会的にしっかりと定義される前に淘汰されるのかもしれないが(というかそっちの方が可能性高いような気さえする)、あの時の自分は「流行れば乗っかかればいいや」くらいに思っていた。
別に「ソーシャルメディア」という言葉を流行らせたいとは思っていないし、そもそも横文字が嫌いだから流行ってほしくないと思ってるが、自分で能動的に頭を働かるということ自体に意義を見出して、この場で自分なりの意見を発信していければいいなぁ、と思った次第です。