7年ぶり来日のSteve Vai先生@赤坂ブリッツ行ってきた

実はヴァイ先生のCDは1枚も持ってなくて、ほとんど音源を聴いた事がない超にわか者の私ですが、「世界のトッププレイヤーは出来るだけ見てから死ぬ」というポリシーのため、大学の先輩ササキさんと拝みにいってきました。
ハードロックは門外漢ではあるのですが、周りにギターキッズが多かったのもあって、ヴァイ先生が別格なのは存じております。たまに思い出したようにYoutubeで動画見たりします。

自分は早弾きとかバカテクといったジャンルには興味がないのですが、超絶ギタリストの中でヴァイ先生だけは「サウンドを出すための奏法」としてテクニックを駆使してる印象があって、「早弾きして嬉しがってる」だけのギタリストとは一線を画すスタンスだと勝手に思ってます。非常に楽しみでした。

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初の赤坂ブリッツであります。

開演より結構前に着いたのに、タバコ吸ってボサーっとしてたら気付いたら周りに誰もいなくなっており、慌てて会場に入ったら最後列から身動きとれない状態でした。とほほ。

ライブはもう「ヴァイ先生のオンステージ」としか言いようが無い感じで、音響もヴァイ先生の音がくっきり聞こえるようにセッティングされてました。そして2時間半の間スポットライトはヴァイ先生に。

ベーシストはフィリップバイノでした(当日の朝知った)。
実は彼がRing of FireでTRB-JP2を使ってたのを見て「ロックでも使えるのか!」と知ったのが決め手で自分もTRB-JP2を買ったという経緯があり、個人的には因縁浅からぬ(?)ベーシストです。
ただ今日のライブで使ってたのは5MUSICMAN BONGOの5弦だったけど…卒業したのね。
ベーアンはどこのメーカーのかよく見えませんでした。

ドラムの方は途中のソロスペースでエレクトリックちんどん屋みたいなことしてましたが、本家のドラムプレイよりそっちの方が断然かっこよかったです。キレありました。パーカッション出身?

キーボードの人は18歳らしいです。まじですか。

圧巻のヴァイ先生はもうなんというか言葉が出ないというか。
本気で「人間には限界が無いんちゃうか」と思ってしまいます。まじで感動しました。

楽器の上手さって意味でいけばジャンルや立場で求められるものが異なるので議論が分かれるところでしょうが、こと「ギターをコントロールする」という意味ではこの人マジで世界一なんちゃうか。
ギターのどこをどうすればどんなサウンドが出るってのを完全に知り尽くしている感があります。
そしてプレイの淀みなさが群を抜いてる…今までいっぱい世界レベルのプレーヤー見てきましたが、弾き損じの少なさが圧倒的です。これは神だ。

ほんで意外だったのが、すげー喋る人だなぁと。
演奏中はあんだけ「俺だけ見てりゃいいんだよ」感出てるのに、喋ったら人のめちゃめちゃ感じのいいおっちゃんでした。いや英語全く分からんけど。でも人を楽しませようとしてる姿勢がめっちゃ伝わりました。

最後は観客をステージに上げて歌わせたメロディを、即興で曲にしてしまうというパフォーマンス。
こんなん見たのはじめてや。なんかいろいろ凄すぎてわけわからん。

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ということで2時間半くらいのライブを見終わって、ひとしきり興奮しました。感動が「人間ってすげーな」というところまでいきました。
にわかの俺ですらこうだから、本当に好きな人の感動っぷりといったらすごいんでしょうね。

そういえば、さすがにShy Boyはやってくれませんでした。割と好きなんですけど。

ササキ氏によると「あれビリーシーンがやりたいだけちゃうん」と。
確かにそんな気がする。