チックコリアのSpainでの演奏において、「Bマイナーペンタになんとなくそれっぽい音を足してその場を凌ぐ」ベースソロから半歩だけ脱却するアプローチを考えます。
ベースソロに強い苦手意識を持つ私は、小節ごとに変化するコードを追いかけてスケールに都度対応するという事ができませんので、ソロスペースの全部をマイナースケール一発で捉えた上で、「どの小節でどのアウト音が使えるか」を正確に把握する事を目指します。弱者なりの戦い方です。
初級編: コードトーンに従順に
Spainのコード進行は以下の通りです。

コードトーンのうち、Bマイナー(Bエオリアン)から外れている音を赤く抜き出すと以下となります。

これらのノンダイアトニックノートを「ここぞ」と出せたらややそれっぽく聞こえるようになります。そしてこのアプローチのポイントは、これらの音を「各コード上のインターバル」ではなく「Bマイナースケール上でのインターバル」で覚える事にあります。
こうする事で、「Bマイナー一発を基本として、要所でアウトフレーズを入れる」演奏の難易度がぐっと下げる事ができます。コスパが良いです。
| 小節 | コード | ノンダイアトニックノート | Bエオリアン上でのインターバル |
|---|---|---|---|
| 3,4小節目 | F#7 | A# | ♮7th |
| 9小節目 | C#7 | F | #4th |
| 9小節目 | C#7 | G# | ♮6th |
| 10小節目 | F#7 | A# | ♮7th |
| 12小節目 | B7 | D# | ♮3rd |
上記を年頭に、こういう音使いをすればそれっぽくなるという地図を描くとこうなります。

かなり頭が悪い感じがしますが、これだけでもマイナー一発よりもだいぶ雰囲気が出ます。以後、これを頭の悪い地図と呼ぶ事にします。
中級編: アベイラブルスケールを意識
さらに使えるアウトフレーズの幅を広げるために、各コードに対するアベイラブルスケールからのアプローチも掲載します。Spainのアベイラブルスケールはこのようになっているようです。あくまで一例です。

なおスケールはChatGPTに判断してもらいました。「11小節目のBmでメロディックマイナーを使うのがチックコリア風だよ!」とだいぶ力説されましたが、本当でしょうか。
先程のコードトーンの時と同じように、Bエオリアンから外れている音を赤く塗っています。同様に、これらが「Bエオリアン上で」どのインターバルなのかを把握します。
| 小節 | コード | ノンダイアトニックノート | Bエオリアン上でのインターバル |
|---|---|---|---|
| 3,4小節目 | F#7 | D# | ♮3rd |
| 3,4小節目 | F#7 | A# | ♮7th |
| 3,4小節目 | F#7 | C | ♭9th |
| 6小節目 | A7 | D# | ♮3rd |
| 7小節目 | DMaj7 | G# | ♮6th |
| 9小節目 | C#7 | F | #4th |
| 10小節目 | F#7 | A# | ♮7th |
| 10小節目 | F#7 | C | ♭9th |
| 11小節目 | Bm | G# | ♮6th |
| 11小節目 | Bm | A# | ♮7th |
| 12小節目 | B7 | C | ♭9th |
| 12小節目 | B7 | D# | ♮3rd |
| 12小節目 | B7 | F | #4th |
これを頭の悪い地図にするとこうなります。

作ってみて思いましたが、まだ私にはこれに対応できるほど技術がついておりませんので、当分は初級編で頑張る事にします。
この頭の悪い地図は、私にとってはかなり使えそうな気がしますので、今後ベースソロのアプローチを考える時に作ってみようと思います。
CONVERSATION