去年のふるさと納税で鈴木バイオリンのコントラバス弦を入手していて放置していたのですが、ようやく変更しました。ひとつ前の記事に書いたように、楽器のメンテナンスで杉田さんの工房に伺った際に持ち込みで弦の変更もお願いしました。

工房の杉田さんも「見たことない」と仰るこの弦、ネットでも評判が見当たらないので、では私が試してみようではありませんか。
なお私はジャズ屋なのでピッチカートでのレビューのみ。ボウイングの観点は持ち合わせておりません。ご容赦を。
目次
脅威の価格
まず鈴木バイオリンのコントラバス弦を語る上で外せないのが価格の安さです。2026年7月現在でセットで約2万円。恐らく日本で手に入るセット弦で最安値の領域です。
次点でダダリオのヘリコアが23,000〜25,000円、同じくダダリオのザイエックス、あるいはスピロコアが30,000円前後と比較対象になりますが、それ以外の弦の中では安価な部類であるはずのオブリガートでも40,000円以上と、もはや価格面では比較対象になりません。品質については後で触れますが、こと価格面に限るとこの弦は選択肢として極めて有効です。
なおイレギュラー要素としてプレイテックが驚きの7,000円という価格でコントラバス弦を販売していますが、使った事が無いので今は比較対象外としています。これもいつか試したい。使える弦だったら革命です。
…と、ここまで価格比較をしといてなんですが、そもそもふるさと納税でほぼ実質負担額無しで入手できる弦がこの世でこの鈴木バイオリンの弦しか存在しません。なので上で挙げたプレイテックよりも実質的に安いと言えます。手に入れやすさという観点で、他の追随を許さないのがこの弦の素晴らしいところです。

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見た目(シルクカラー)
テールピース側のシルクカラー(英語ではSilking Colorと言うらしい)は、青色です。

ヘッド側はG線が赤、D線が黄、A線が黒、E線が青、とカラフルです。

弦のテンション
固くは無いと思います。どちらかと言うと柔らかめではないでしょうか。
交換前がオーケストラチューニングかつ10年伸び切った弦でしたが、それと比べてもテンション感に大きな変化は感じません。ダルダルでもないしピッチカートでほどよい弾力感があります。優秀だと思います。
肝心の音
一番大事な音についてです。とりあえず家で録った動画はこちら。
iPhone15のインカメラでの撮影。音声もiPhoneのマイクで、完全な無加工です。
動画中の”Violin”の綴りが間違っている事に今気付きましたがギャグという事にします。
正直、悪くないのではないでしょうか。
(なお楽器自体が30万クラスな点はご考慮くださいませ)
以下、所感です。
- ややダークな音という印象です。ギンギン成分は無く、むしろそれがかなり好印象です。
- ダダリオの時に気になっていたG線の鳴りの細さは解消されました。もしかしたら弦が少し太いのかもしれません。
- A線の開放弦の響きはずっしりと重く、無理やり文字で表現したら「ガイーン!」「ゴーン!」ではなく、「ドーン!」という音質でとても良いです。
- ただし上記は、弦交換と同時に楽器本体の調整をした事も影響するかもしれません。
- 貼りたての弦らしく、E線の「グオーン!」成分はよだれが出そうな気持ちよさがあります。これはこの弦に限った話ではありませんが。
- 私が買ったセットでは残念な事にD線が明確なハズレ弦でした。巻きが甘いのか、この弦だけ異質な「バイーン!」といった音がします。ただ上で挙げた動画で聞く分にはあんまり気にならないので気にしない事にします。
弦の寿命
現在、張替え直後(7月末)のためまだ寿命については不明、数ヶ月後に追記します。仮に寿命が1年でもふるさと納税で補充が続ければもしかしたらパフォーマンスの維持はこの弦が一番しやすいんじゃないかという気もしています。
以上、鈴木バイオリンのコントラバス弦のレビューでした。ご参考まで。

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