Shota Lee Big Band@東京TUC見に行った

一方的にこのサイトでベタ褒めしまくっている李祥太さんが東京でライブするというので行ってきました。NY留学から帰ってきてCD出すにあたり、東京と神戸で演奏する機会を設けたようです。

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はじめてのTokyo TUC@岩本町。東京ユニフォームセンターの略らしい。

大学からジャズをはじめてから今までプロアマ問わずいろんなジャズメンを見てきた中で、プレイヤーではなくコンポーザー&アレンジャーとしてのスタンスがここまで際立っている人を他に知りません。どんなバンドだろうが、李さんがピアノの席に座ってると彼がバンドサウンドを創っているように見えます。俺には。

俺は30過ぎてからようやくビッグバンドをハーモニーという側面で聴くようになり(それまではやっぱベースばっかり聴いてた。若かった…)、そのきっかけの一つは李さんと数度演奏させてもらったからかなぁと思ったりしています。
一聴すると濁った和音でも一音一音に意味があるのだなぁと感じて聴くと、創作プロセスが想像されて興奮しながら音楽を聴くことができました。自分も作曲をたしなみますが、音楽的才能の差がすごすぎて「もう俺なんかが曲創っても世の中のためにならんわ」という気にさせられます笑。

MCでも曲のハーモニーとソリストのことをよく喋ってたあたり、自分のプレイよりもバンドサウンドのことを考えるのが楽しくて仕方ない、という印象を持ちました。
ソリストのためにビッグバンド曲を書いていたというデュークエリントンもそんな感じだったのかもしれません。

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12人という編成。トランペット2本、トロンボーン2本、アルト1本、という編成。ライブでは全員がソロをとったのですが、個人的には、土井徳浩さんというリードアルトの方のソロが飛び抜けてすごいと感じました。本職はクラリネットのようです。

当然のようにCDを買いました。

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山中一毅がNYでCD出した時もそうでしたが、知人がこういうアウトプットを世に放つのを見てると、「自分も人に自慢できるものを出さなあかん」とサラリーマンながら身が引き締まる思いです。