プレイテックの激安ジャズベースの感想。やっぱ安いには理由がある

数年前に「8,000円なら遊び半分でも」と思って買おうとしてたPlaytech(プレイテック)の激安ジャズベース。カラーはもうイエロー(蛍光じゃなくて、木目が出ているやつ)以外の選択肢は無ぇなくらいの勢いだったのですが、まぁこれは完全にブランキー照ちゃんの影響だったりするわけですが、ある日こつぜんとサウンドハウスから姿を消してしまいました。

がーん。

エレキベースは音の次にカラーを重視する私でして、いきなりプレイテックに対する興味が失せてしまいました。

それから数年経った今、ひょんなことからその木目イエローのジャズベースを手にする機会がありまして、それは
会社の先輩が持っていた
からなのですが(そんなことあるんやな…)、お借りしてピロピロ弾いてたのでレビュー記事でも書いておきます。

見た目

まぁ予想通り木目の透けたイエローなわけですが、

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思ったよりくすんでます。

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デジカメの設定を変えて。こっちの方が色は正確かな。
もっと薄ーい黄色を期待していましたが、どっちかというと
カラシ色
と表現した方が正しい気もします。

プレイアビリティ

なかなか優秀だと思いました。
ネックはかなりまっすぐな気がします。よくある1フレットと最終フレットを押弦して測るやり方をやってみましたが、全てのフレットでほとんど浮きがありません。所持しているヤマハのTRB-JP2(ジョンパティトゥッチモデル)と同じくらいに弦高を下げてみましたが(かなり低い)、ほんのちょっとだけビビるくらい。それでもアンプ通したらわからんレベル。かなり弾きやすいと思います。

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パーツ類はまぁ普通だと思います。というかよくわからん。

サウンド

こっちは発見がありました。結論からいうと「安いには安いなりの理由があるんやなぁ」ということです。

本物のアンプを通してはいないのですが、代わりに自宅のUX1で音出してみました。

まずはベース単体で弾いてみる。私、よく考えたらエレキベース3本持ってるくせに普通のフレッテド4弦ジャズベは初めてで、「おおっいわゆるジャズベの音がする!」とちょっと感動しました。スラップも気持ちいい!

ここまでは良かったのですが…

次に、曲に合わせて弾いてみたところ、愕然としました。
ベースの音が聞こえへん!
なんじゃこりゃ!

いや確かに鳴ってるんですが、ウンウン唸ってるだけ、という感じ。原曲の音量を下げてベースの音量を上げてもバランスが全然変わらない。逆にびっくりるわ。
イコライジングしても解決せず。ローをあげたらブオブオ言うだけでやかましいし、ミドル~ハイを上げても何も変わらない。
同じセッティングでTRB-JP2とかバッカスのフレットレスはちゃんと聞こえるのにねぇ…。

メカニックが悪いのか、材質がアカンのか、その両方なのか、まぁ原因はわかりませんが、決定的に「音の抜け」のポイントがゴッソリ抜け落ちてる、という感じです。楽曲と演奏して特にそれが分かりました。

そういえば、YouTubeでフォトジェニックとVanzandtのストラト弾き比べしてる動画がありましたが、

まさにこんな感じ。全然ちゃう。関係ないけど、この動画はアンサンブルで撮ったらより効果でると思うなぁ。

ということで、高い楽器はそこらへんのチューニング=アンサンブル楽器としてのクオリティ担保をちゃんとやって出荷されてるんやなぁと、勉強になりました。

まとめ

めっちゃ良かったら5,000円くらいで売ってもらおうかと思いましたが、やっぱり先輩にお返ししようと思います。