[写真59枚] ケニア年末年始11日間の旅行記3~ダイジェスト後編(ディアニビーチで元旦)

説明不可能なモチベーションに突き動かされて膨大な労力をかけて書いているケニア旅行記の第3弾です。このシリーズが終わらないと他の記事が書けないので大変困っています。いちおう今回で「ダイジェスト編」が完結を迎えますが、後編だけで10,000文字を超えてしまったので、さらに分割しました。
さらに残り「まとめ編」を3つも書くこと宣言してしまったので凄い勢いで書かないといけない。
ということで始めます。

ケニア旅行記シリーズ

  1. 下準備編
  2. ダイジェスト前編
  3. ダイジェスト中編
  4. ダイジェスト後編 ※この記事
  5. ダイジェストラスト編
  6. ナイロビまとめ編
  7. サファリツアーまとめ編
  8. ディアニビーチまとめ編

1/1 ディアニ2日目

新年明けましておめでとうございます。
11:30起床。昨日の酒が残っているのか、はたまたベッドが硬かったからか、ちょっと頭が痛い。むくりと起きて風呂に入り、服の洗濯を行う。


はい、いきなり新年初洗濯だん。

初昼飯

次に新年初昼飯を食べに、TripAdvisorで1位を誇るレストラン「Nomad Restaurant」へ向かう。新年なので当然1位狙いでしょ。ということで宿の前で流しのトゥクトゥクを捕まえてGO。


メインの街道を南下し、大きな門の前で「ここだよ」と降ろされるが、店の庭というか道が広大すぎてさらに5~10分くらい歩く…と思ったら後ろから何台もトゥクトゥクが追い越していく。店前まで連れてってもらえばよかっただけの話だ。

歩いてると音楽が聴こえてきて、お店の存在を期待させる。


着いた。天国かよ!!


超いい!!食事してないけどこの時点で満点!!さすがTripAdvisor1位。年明けから幸先がいいわー。


ケニア物価としてはかなり高めのシーフードも「元旦やしな!!」という理由で躊躇せずにオーダーする。これにもう一品と飲み物で確か50ドルくらい。シーフードはうまかったが、砂まみれの風にひたすら顔面叩かれながら食事を進めるのはなかなか難易度が高かった。


浮かれ気分がマックスまで高まっているので、インスタでよく見るような構図も恥ずかしげもなく写真に撮る。ちなみにこの竹みたいなストローがザラザラしててむちゃくちゃまずかった。


バンドの生演奏付き。音楽の故郷と言われるアフリカの極上のグルーブに包まれた最高の音空間だった。と書きたいところだがはっきり言って下手だった。あれだ、「黒人だからといって全員がスポーツ万能で歌が上手いと思われると困る」というやつかもしれない。ベーシストが微動だにしないのが個人的にツボだった。


椅子に座ってぼーっと海を眺めるだけで楽しい。新しい元旦の概念を見出した気分になる。


そうそう。ディアニビーチの特徴はラクダ。昨日の晩も見たが、昼見る方がいいな。

ということでマジでおすすめのレストラン。さすが1位。ただし帰国して見たら2位になっていた。

Trip Advisorの紹介ページ

さて飯も食ったし、周りを散策する。新年初散歩。


むちゃくちゃイカしたグッズショップが併設されている。30過ぎてから物欲がほとんど無くなったはずだが、珍しくどれもこれも欲しくなる。これが元旦のパワーか…。ではなく、アフリカの色彩感覚と模様が単純に好きなんだろう。どれもカラフルなのに下品じゃない。
ビーチに捨てられたビーチサンダルを加工して作られた動物のぬいぐるみコーナーがあり、ここで私たちは先日のサファリで見たプンバという動物のぬいぐるみを買った。同じグループだったフィンランド人がそれを見る度に「プンバァ、プンバァ」とうるさかったから未だに耳に残りすぎていたからだ。


そしてドアストッパーが可愛すぎて悶絶する。


さてビーチに出る。
日本の露店みたいなもんか知らんが、そこらへんで布が売られている。ほんと綺麗。


何枚か買って家で飾るのもいいなと話していたので物色してみる。なのだが、おばちゃんがあまりにグイグイ売り込みに来るのでさっさと切り上げた。アフリカはアジアに比べると全体的に商売根性が控え目だが、たまにはこういう所もあるのね。

ひたすらビーチを歩く

特にやることもないので、宿までビーチを歩いて帰ってみることにした。さてどれくらい時間がかかるのか検討もつかない。


雲ひとつない。元旦としては完璧すぎる。
ほんで湘南みたいにアホみたいに商売っ気丸出しなお店が全く無い。静かでほんと気分がいい。


粘土質って言うのか?よく分からんが、砂がヌルヌルしていてズボズボ埋まっていく。そのおかげか空気があまり砂っぽくない。風に砂が含まれていないというか。風は強いんだが他のビーチに比べてすごい過ごしやすい。


ラクダは野外広告の役目を請け負っているようだ。でも控え目でいい。
ラクダって座る時に後ろ足を「ボコォッ」と折ってから着席するんやけど、あれ見てて心臓に悪い。

以下、現地の人シリーズ。サファリの時にも書いたが、アフリカ来て最もフォトジェニックだと思ったのは現地の人だ。





粘土質だからか、ちょっと波打ち際から離れると地面がしっかりと固まってるので、ここがむちゃくちゃ歩きやすい。



北上するにつれ人が増えてくる。カラフル!


もっと北上するとさらに人が増えてくる。


さらに北上するともっと増える。多すぎやろ!さすがにここまで来ると大変にぎやか。さすが元旦パワー。

赤道直下なので想像を絶する暑さなのかと思ってたけど、別に日本のビーチと変わらん。
うっとうしい営業もいないし、人は見てて飽きないし、カラフルで綺麗だし、マリンスポーツを楽しんでる人もいるし、浜は白くて綺麗だし、歩きやすいし、風は砂もなくて気持ちいいし、言うことが無い。人生No.1ビーチに決定。歩いてるだけでむちゃくちゃ楽しい。


ということで2時間かけて歩いて宿に戻る。


ナイロビと違ってディアニは蚊に注意しないといけない。生死に関わる問題。ということで数々のブログで「信頼の蚊対策アイテム」として紹介されていた蚊取り線香をスタンバイ。しかし置く場所がない。
ここで私は一計を案じ、ペットボトルと安全ピン(なんか持ってきていた)で蚊取り線香スタンドをDIY。彼女にしきりに感心された。新年初感心。

新年初晩飯

晩飯は現地料理を食べたいとの欲求から、宿から北上したところにある「African Pot」なる店にした。店名から間違いなく現地料理が食べられることが期待されたからだ。トゥクトゥクで100円くらいの距離にある。


写真の構図が微妙なのは無理やり彼女を切り抜いたからだ。店の風景の写真を撮っていなかった。


ポークやビーフ料理もあったが、アフリカと言えばマトン、ということでマトンシチューを頼む。おいしかった。しかも安い。昼に行ったNomad Restaurantの半分以下の相場。

ビーチでもそうだったがこのあたりをウロウロしていると、白人の親+黒人の子という組み合わせを見かける。このお店にも1,2グループくらいそういう集団がいた。たぶん養子なんだろうと思うが…、子どもの方があまり心を開いていないように見える事が多くて、複雑な気分になった。5歳や6歳くらいの小さい子はすごく無邪気なんだが、10代以上の子は皆かなり気を使っているように見えた。この事に良いも悪いもないが、日本だとこういうことを考える機会がほぼ無いので、頭が慣れていないというか…、率直にどう解釈したらいいか分からない。

宿に帰って大人しく寝る。いい元旦だった。

1/2 ディアニ3日目

10:00起床。ちょっと頭が痛い。
そして新年初夢ならず(もともと俺はほとんど夢を見ない)。


昨日のお洒落な土産屋で買ったプンバ。かわいすぎる。今もフィンランド人の野太い「プンバァ」が脳内にこだまする。


今日も天気がいいので浮かれモード前回。ちなみに彼女はこのサングラスが死ぬほど嫌いらしい。

今日も特に予定はないので、ビーチ散策をすることにした。昨日とは逆に、宿からビーチを南下してみる。


昨日とうってかわって今日はガラガラ。ケニアの正月は3日くらいでだいたい終わるので、2日にはみんな家に戻るのだそうだ。特にムスリム勢がほとんどいなくなり、白人の割合が上がっている。


ムスリムが自転車乗ってるの初めて見たよ俺。


お姉ちゃん。


とその弟(多分)。



白人の黒人の体型差が浮き彫りに。



砂は白いし、天気はいいし、完璧な新年2日目だわ。東京が極寒なのがどうでもよくなってくる。


温泉スタイルでビーチを楽しむおばさん連中がいた。こうなりたくなる気持ちも理解できる天国感。


そこらへんにいる人がいちいちおしゃれ。


途中にある40 Thieves Bar (新年のパーティーしたとこ) で一休み。明らかにレゲェばっかり聞いてそうな兄ちゃんがいた。かっこええ。

特に目的は無いがもう少しビーチを南下する。


カイトボーディングのインストラクターを10分くらい眺めていたり、


少年と少女を眺めたり、


美人スナイパーみたいなカメラマンがいたり、



多分これは警備員のマサイ族とリゾート中の青年が喋っているところかな。


躍動感のあふれる一般成人男性や、


極度にオカマみたいなポージングの男性もいた。いやー飽きない。何度も言うが人生No.1ビーチ決定。

あんまり人がいないので(昨日の1/10くらい)、ここぞとばかりに変なポーズを連射してGIFアニにするという遊びを行う。公開できる代物ではない。

Nomad Restaurant(2回目)


12:00。結局、昨日も来たレストランにまで来てしまった。昨日と全く同じ道を逆走しただけだ。昨日は風が強すぎたので今日は中の席に通してもらう。パスタうまかった。


名前がよく分からない食べ物を食べた。これもうまかった。


それだけで飽き足らずさらにカレーも頼んだ。
今日は例のバンドがいなかったが、そっちの方が落ち着けて良かった。

1時間くらいボーっとした後、昨日と同じグッズショップに行って今度は彼女が何かを買っていた。現時点で昨日やったことの逆再生をしている状態である。

スーパーで水でも買って宿に戻るかということになり、ちょっと北上してメインストリートに戻る。ビーチからはどこからストリートに戻れるのかが分かりづらいので、とあるホテルに併設されているバーの給仕さんに連れてってもらった。
そこから流しのトゥクトゥクを拾って例のスーパーへ。ディアニに来てから毎日ほとんど同じ拠点を経由している。


現地のタバコを買ってみた。味は普通。

スーパーの向かいに布を売っている露店があり、そこも例によってグイグイ売り込みにくる店員がいるタイプだったが、「まぁここで1枚くらい買っとこ」ということで500シリング≒500円で1枚布をゲット。道端で売ってるのでちょっと汚いところがあるが、テーブルクロスにでも使えばよかろうと買ったものの、2月末現在、まだ使っていない。


宿についたら彼女は死んだように寝てしまった。暇になった。


何もやることないので夕方のビーチで写真でも撮ろうと一人でお出かけ。
1分歩いたらビーチに行ける距離なのに、その間に、最初から半ギレ状態の女に腕を組まれて何故か怒られるわ、よく分からないが「セキュリティ、セキュリティ」と連呼する男にむちゃくちゃ付きまとわれるわ俺以外に観光客が全くいないわでむちゃくちゃ怖かった。
アジアでまとわり付かれるのは慣れているが、喧嘩になったら100%勝てるわけがないガタイしている黒人に囲まれると本当に命の危険を感じてしまう。

まぁ、それを押しのけてでも先に進む俺は俺で、そのスリルを経験したかった側面もある。


その甲斐あってか、いい感じの写真が撮れたので満足。

10分くらいボーッとしていたけど人もいないし写真も撮ることないなと宿に戻る。戻る時は戻る時で同じ怖さがあった。

まだ彼女は寝ていた。腹も減ったので起こして晩飯に行く。

African Pot(2回目)


20:00。あいかわらず現地料理を食べようという意思が強すぎて、また昨日と同じ店に来てしまった。それどころが昨日と同じ店員さんが昨日と同じテーブルに通された。店員さんも呆れてたような気がする。


昨日とは違うものを食べた気がするが、忘れた。トマトがうまかった。

22:30宿に戻る。今日1日でやったことは昨日と同じだが、どうせ日本戻ったらあくせく働くのだからこれくらい無駄な日があってもいい。寝る。

ラスト編へ続く

前編、中編、後編と続いて最後がラスト編というのもおかしいが、他に名付け方が分からなかったのでしょうがない。
ラスト編は、ナイロビに帰って帰国までです。残り2日分。

ケニア旅行記シリーズ

  1. 下準備編
  2. ダイジェスト前編
  3. ダイジェスト中編
  4. ダイジェスト後編 ※この記事
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  7. サファリツアーまとめ編
  8. ディアニビーチまとめ編