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京都大学ダークブルーニューサウンズオーケストラ2016のライブ見に行った(2本立て)。鳥肌ものの演奏です。

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2ヵ月前の話ですが、
京都大学ダークブルーニューサウンズオーケストラ、山野ビッグバンドジャズコンテスト10位入賞おめでとうございます。

いやー嬉しい。本当に嬉しい。当日はTwitterで実況を追っかけながら思わず「うおおおお」と言ってしまいました。画面に向かって。いやほんまに。

ほんで勢い余って次の日の仕事を早抜けしてライブ見に行ってしまいました。
注:京大ダークは伝統で山野の次の日に東大と対バンを組むという頭がおかしい&クソ迷惑な催しを毎年行っています。東大の皆さん毎年すみません。しかし10年来のOBとしてこのキチガイみたいな伝統が守られていて嬉しいのも事実ではあります。

結論から言うと、
今年のダークは神がかっている。
Duke Ellingtonの神が舞い降りている如きクオリティです。いや素直にDuke Ellingtonが舞い降りていると言えばいいのか。歴代ダークOBOGに対してはすみませんが、私は迷いなく
過去最高のダークだわ
と言ってしまう、そんなバンドです。すごすぎて私のような者がOBを名乗ってほんと申し訳ないという気にすらなります。

ということで、ライブを2本見に行ってきました。両方とも鳥肌モノの演奏でした。ハッキリ言って彼らのライブは誰にでもオススメできます。

渋谷クロコダイル(8月15日)

伝統の東京大学ジャズジャンクワークショップとの対バンです。

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私も2004年と2005年にここでライブやりました。たしか2004年はうまく行かなくてライブ後に一人で悔し泣きした記憶があります。そこらへんの路地裏で。若かったなぁ。

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10位とったということで俄然期待して席に座るわけですが、すぐに俺みたいなヘナチョコOBの想像の範囲を超えた演奏力に腰を抜かす。なんじゃこら。
なぜか俺がやってた時はほぼ触れなかったバリバリのオールドエリントン(20年代とか30年代とか?)からの曲も披露。俺にとっては逆にかなり新鮮。というか、20代前半の若者があそこらへんの曲を演奏しようと思うこと自体が驚き。俺自信、歳をとる度にますます「あーエリントンかっこええわー」と思うようになってますが、当時の俺にはオールドの良さは分からんかった(なんか派手な曲ばっかりやりたかった)。

バリバリのエリントン節の難解曲とはうって変わり軽快なディキシーをやってるからかしらんけど、バンド全体の雰囲気が妙に明るいのもすごく印象的でした。京大ってネクラの集団じゃなかったっけ…。10年経つと京大生のDNAにも変化が起こりつつあるのかもしれない。

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何の曲か忘れましたが、2ndテナーの子のフィーチャー曲で披露されたソロが完璧すぎて、もはや笑ってしまうレベルでした。こんだけ演奏できたら気持ちええやろーな。

さっきからこいつらすげーすげーとやかましく言っとるが、何がすごいか一言で言えと言われればソロの再現度と断定できます。楽譜じゃなくて耳で演奏してる感がめちゃくちゃ出てます。これは偏見かも知れんけど、山野を見てると東京の学バンは演奏スキルがバカテクに振られる傾向を感じたりする(バカテクとは言わないまでも、やたら難解なソロをやりたがる)。このバンドがすごいのは、そういうのとはまた違う価値観を持っていて、エリントン楽団のキワモノ集団のサウンドの再現に努力の方向が向けられている、というところだと思います。たぶん。もっと言うと、そんなレベルのソリストがバンドで1人だけじゃなくて、各セクションにそれぞれいる。そんなことあり得るのかぁぁなんじゃあぁ。

MCの男が「エリントンはソリストを集めてバンドを作り、ソリストのために曲を書いた。仮に今エリントンが蘇って我々のために曲を書いたとしても、同じ曲は生まれ得ない」みたいな事言っていました。逆説的かもしれんが、エリントンのサウンドをコピーするにあたって意識しなきゃいけない一番大事なポイントは、そこなんじゃなかろうか、とも思う。

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この写真はNewport Up。山野はこれでシメたようです。ファストスイングも俺らはあんまやらんかったな。というか俺が苦手だった。というか今も苦手だ。
当時、ベイシーとかやってる他大がソリストチェンジの度に「イェーイ」とか言ってるライブ見て、ドラムのフクイと「あれ俺らもやりたいよなぁ」とか言ってたけど、それがエリントンでも実現されてて大いに感無量です。

自分がベーシストということで、どんなライブ行ってもだいたいリズム隊に注目してしまうのが癖なのですが、今年のダークは管楽器、特にソリストに勝手に耳が行ってしまう。というか、耳が奪われてしまうと言っていいクオリティです。ビッグバンドの華はやはり管楽器ですわ。いやーすごい。

新宿SOMEDAY(10月1日)

こちらも毎年やってる明治大学BSSOとの対バンです。明治とは1年おきに京都→東京→京都→東京…と場所を交代するのが習わしです。偶数年が東京。

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この写真All of Meでしょう。ラストの特徴的なホッジスの「プィ↑」がバッチリ決まって嬉しそうでした。

クロコダイルの方で感動を述べまくってしまったのでもうここで言うことはあんまり無いのですが(俺の文章スキル的に)、こっちのライブで鳥肌が立ちまくったのは、Black And Tan Fantasy~Creole Love Call~The Moocheのメドレー。クラリネット、サックス、トロンボーン、トランペットの全パートで、ヒトクセフタクセある印象的なソリストが入れ替わり立ち替わるのが特徴的なこの曲で、全員のソロの再現度がすごすぎました。個人的には4thのトランペットの子のソロがすごすぎて「まじかこれ」とつぶやいてしまいました。

ちなみに今回はオールドエリントンからの選曲はほぼありませんでした。ちょい残念。

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俺の2代くらい上の先輩であるヤマグチさんが「これで10位なのか」と言ってたけど、俺も同感で、もっと上位行ってても全然おかしくないぞお前ら!!誰目線かよくわからんけど。

ちょっと褒めすぎたか?いや、そう言わせるくらいのパワーがこのバンドにはあると思います。30や40過ぎたおっさんがやるのとは違う、20代がエリントンをやりきるという美学が感動させます。甲子園みたいなもんか?

いやー2時間くらいじっくり聴きたい。というかラストライブ行こうかな。